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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:城跡と史跡(山梨・長野編)
そもそも諏訪大社に上社と下社があって、上社と下社も2社ずつあるので、諏訪大社が合計4社あるとは思ってもいませんでした。
諏訪大社下社秋宮を参拝した後は、諏訪大社上社本宮を訪れました。 諏訪大社下社は諏訪湖の北側、下諏訪町にあるのに対し、上社本宮は諏訪湖の南側の諏訪市にあって、その道のりは10km以上離れています。 入口御門(国指定重要文化財) 文政12年(1829年)の建立だそうです。 入口御門の先は廻廊のような造りになっており、「布橋」の名前が付けられていました。 布橋では、左側に社殿を見ながら歩くことになります。 額堂(国指定重要文化財) 額堂の隣に建つのが摂末社遥拝所で、諏訪大社上社の前宮を始め、上・中・下にそれぞれ13社ずつ、計39社の摂末社が祀られています。 摂末社遥拝所(国指定重要文化財) 諏訪大社上社の境内は不思議な配置になっていて、幣拝殿が表参道に背を向けるように建っていました。 鳥居をくぐって布橋を歩いて行くと、幣拝殿の裏側から正面に出る格好となります。 幣拝殿の裏手にある御宝殿(国指定重要文化財) 幣拝殿の正面側までやって来ると、右手に格式のある社殿が建っていました。 勅願殿(国指定重要文化財) 名前からすると天皇が祈祷を行う場所になりますが、諏訪大社では個人の私事について祈祷を行う場所だそうです。 諏訪大社の御神体である守屋山に向かって建てられているので、幣拝殿よりも格式が高いかも知れません。 勅願殿が個人の祈願を行う場所であるのに対し、国家安康や公事の祈願を行う場所が幣拝殿です。 幣拝殿(国指定需要文化財) 勅願殿が御神体に向かって祈願する場所だとわかると、境内の不思議な配置もわかるような気がしてきました。 神楽殿が幣幣殿の後方にあるのも不思議ではなくなってきました。 神楽殿(国指定重要文化財) 勅願殿を本殿とするならば、神楽殿は本殿の右手前方にあるため、何ら不思議はありません。 この日は神楽殿で居合抜きが行われていて、日本刀の真剣がさらに厳粛な空気を漂わせていました。 諏訪大社には七不思議があるそうで、その一つに天流水舎の「お天水」があります。 天流水舎(国指定重要文化財) 天流水舎の後ろに見えるのが、これまで歩いてきた布橋(国指定重要文化財)です。 天流水舎では、どんな晴天の日でも必ず屋根の上から雫が三滴落ちると言われ、この水を青竹で持ち帰って雨乞をすると、必ず雨が降るそうです。 古くから鎮座する神社に来ると、「ここに神社があるのは何故だろう?」といつも思います。 昔の人は「気」のようなものを感じることができ、その「気」の強い場所に神社を建立したのではないかとも思います。 (伊勢神宮や出雲大社では、「空気が違った」と聞いたことがよくあります) 諏訪大社も古くからの鎮座ですが、昔の人はここにも流れる「気」を感じていたのかも知れません。 現在ではこういう場所を「パワースポット」と呼んでいるのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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