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カテゴリ:しんりがく
金曜日のカウンセリング講座は、前期に続き、おじいちゃん先生が登場。
若かりし頃のカウンセリング(15分です)の様子をテープで聴き、そのカウンセリングの山場や、当時の先生の不適切だった対応について、丁寧に説明してくださいました。 その話の中で印象的だったのは、「転移」のこと。 転移、というのは、目の前のカウンセラーを、現実のまま受け止めずに、何かの象徴(自分が意識的・無意識的に戦っている象徴で、警察権力とか親とか)として見て、敵対心を持ったり、逆に認めてもらいたいと思って必要以上に接近したり、という心の動きを指します。 で、荒っぽい言い方かもですが、カウンセラーに対するマイナスの感情を持つときは陰性転移、プラスの感情を持つときは養成転移と呼ばれます。 何が印象的だったのかと言うと、このプラス・マイナスの転移は表裏一体である、ということ。 ものすごい抵抗や怒りをカウンセラーにぶつけている中に、「認めて欲しい・愛情に飢えている」という陽性転移の萌芽があることが往々にしてあり、逆に、陽性転移が過ぎて、カウンセラーに、カウンセリングルーム以外でも関わりを持とうとするなどして「ダメ」と言われると、すごく強烈な「離別感情」を体験してしまって陰性転移に転じてしまう、とか。 こういうことって、別に、カウンセラーとクライエントってだけじゃなくて、日常でも経験していることかなーって。 「可愛さ余って憎さ百倍」とか、「嫌い嫌いも好きのうち」とか。 自分の気持ちにゆっくり向き合い、自分が一体本当は何を求めているのか、何にいらだっているのか、自分の中でうずくまっている感情は何なのか、ゆっくり見つめていき、自覚することで癒されること、あるかなって思います。 私自身、あーだこーだいいつつ、結局は寂しかったんだなーとか、色々と自分の気持ちを見つめなおす時間があって、二重の意味でも、先生のお話は心に残ったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月18日 02時08分52秒
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