NITTO製 P.K.A・その3
。P.K.Aの中の人で気になる事。 これはP.K.Aに限った話ではなく、パワードスーツ系全般に言える事なんですが。 「パイロットの腕はどうなってるの?」 って事です。 パイロットの肩からスーツの肩までの距離があるため、このままだとパイロットの肘がスーツの肩に来てしまいます。 この問題に真っ向から勝負してデザインされたのが「闘士ゴーディアン」。 画像はYouTubeにアップされていた物から拝借しました。 ゴーディアンとは、マトリョーシカよろしくパイロットがロボットの中に、そのロボットがさらに大きなロボットの中にと言った具合に、計3機のロボットが重なるように合体する昔のロボットアニメです。 オープニングの透視図を見れば分かるように、パイロットが1機目に乗り込むと、パイロットの肘は1機目のロボットの肩に、そして手首はロボットの肘に来るようになります。 次に1機目が2機目に合体すると、1機目の肘は2機目の肩に来るので、パイロットの手首は2機目の肩に来ます。 ついでに言うと、パイロットの膝は1機目の股関節に来ます。 さぁ、この状態でロボットが動くとどうなるか。 人間の関節はボールジョイントではないですからね、骨折間違いなしです。 子供ながらにその操縦システムに疑問を、いや、恐怖を感じた事を覚えています。 話を元に戻すと、P.K.Aもこんな感じですよね。 パイロットに対してP.K.Aのボディの幅が広すぎるようです。 そのため、合わせ目を削ってボディの横幅を詰める工作をされている作例を見掛けましたが、それではキャノピーが使用不能になってしまうので、パイロット側で問題解決を図る事にしました。 S.A.F.Sの追加装備でも使用したタミヤの「1/16ワールドフィギュアシリーズ 現用アメリカ陸軍歩兵」の上半身を突っ込んでみました。 1/20のP.K.Aに対してちょっとオーバースケールと言う事になりますが、頭が大きくなりパイロットの肩幅が広がるため、純正のパイロットよりはマシになりました。 それでもスーツの肩がまだ離れていますね。 肩関節の軸を見ると、矢印の部分にストッパーがあって関節の球体部分が少し浮くようになっています。 そうしないと、肩関節周囲のデザインの関係上、腕を真下に下ろせないためですね。 これを削って球体部分がボディーに密着するようにしました。 上腕の可動範囲が狭くなって脇を締める事が出来なくなってしまいますが、肩から腕に掛けての違和感が少しは改善されたのではないかと思います。