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カテゴリ:意見交換会
質疑応答・健康調査について〉
参加者1/ この有識者会議なんですけど、参加者がわずか5名なんですよね。このわずか5名でこうした重要な、県(の放射能方針)に大きな影響を及ぼすようなことを決めてしまうということに対して、私は不安があるというと。これを見るとみんな甲状腺がんとか、がんのことばっかりなんですよ。話が。で、チェルノブイリの場合、例えば、結果が出始めたのが、結果って言ったら変なんですけど、大体、4、5年経ってから、ってことですよね。ですから、「今、検査をしなくて良い。」ではなくて、「今」データを取り始めて、4,5年経って、「やっぱりなかったね。」というような方向に持って行く方が、道筋としては正しいのかな。と思うんですよね。「今、やりません。」「データもとっていませんでした。4,5年経って、やっぱり甲状腺がんが増えたよね。」とか。これは癌だけでなく、あらゆる臓器に影響を及ぼすというデータもあるので、それを比較するためにも、今、データを取る必要が非常にあるのではないかと思うんですよね。 これを見ると常に、参考文献って「ICRP」なんですけど、これ、先日もNHKで叩かれていましたけれど、結局ただの利益団体っていうと変なんですけど・・・ 参加者3/ 基準がね。政治がらみでね。だからね。100ミリシーベルトが当てにならない。ということが言われてきていて。何でそこを参考にしているんだって話で。 参加者1/ 恣意的に決められていて・・・それでこのワーキンググループの報告書も常にICRPが基準になっているので、もうちょっと、低線量被曝についてこのICRP自体も見直しを図っているので、その辺に対しても、こうちょっと幅広い、反対意見を持っているような人達もここ(有識者会議)の中に入れて、しっかりと活かしていく。というようなことは考えていないんですかね? とにかく、データを今、集めないと4年後、5年後では証明できない。まあ、「証明できないから、補償しませんよ。」という路線を狙っているのであれば、やり方としては正しいのかな。と、思うんですけど。でも、なにぶん子供達の、宮城県の将来を背負う子供達の命なので、やはりコマメなデータを(集めて)、言い方は悪いですけど、まあ、ただのモルモットじゃないですけど、そういう取扱いでも構わないので、データを集めて、とにかく健康をずっと見ていって欲しい。18歳以下の。それを県として、やっていって欲しい。そうすることで宮城県は「こんなに取り組んでいますよ。」というPRにもなりますし、まあ、大崎市でね。お金を出してくれるんであれば、大崎市内の子供達だけでもやって欲しいと思うんですけど。今、動かないと、今、データを集め始めないと、本当に意味がなくなってしまう。チェルノブイリの色々なDVDを見たとしても、チェルノブイリ(事故)前とチェルノブイリ(事故)後でいろんな違いがある。でも、「チェルノブイリ(事故)が原因だよね。」って、誰もが思っているけど、それが証明できない。証明できないのはデータをちゃんと集めない、情報公開しない。と、いう点もあると思うんですね。 でね、もう1年経ったんですよ。1年経って、慢性的な被ばく状態にある子はいると思うんですよ。なので、やはりここはもっと緊急に、各議員の皆さんとか、この報告をしている(有識者の)方々にも、お孫さんとかね、いらっしゃると思うんですよね。すこ~し、実際にそういう危機に曝されている、ストレスに晒されている子供達のことをもう少し考えてくれないかな。と思うんですよね。 この報告書は出てすぐに見たんですけど、本当に、想定内っていうと変ですけど、「予想していた通りだな。」と。「何の進歩もないんだな。」と。それで、「県は少し違うのかな?」と思った、今のお話で。でも、「やっぱり変わらないんだな。」って。ちょっと、がっかりな部分があるんですけど。私としては。 中島県議/ 例えば、具体的に、あの「福島県が全県民(放射線被ばく検査)やるよ。」とか、または、「子供達だけやるよ。」とか、または、今、サンプリングというのが正しいのかどうか、地域を特定して県南の、今回、除染の特定地域に指定された8市町は「高いでしょ?」と特定された地域とか。そこは「継続的に(健康調査を)やります。」とか。 結局、考え方として、「一つが不安だから全部やらないとダメだ。」って、言っちゃうのか。ではなくて、「高い」というのは、科学的に「高い」という、はっきりとした数字が出ている所を定期的に、継続的に測っていけば、これは「全体としては安心ですよね。」という、これはなんというのかな。そういう形でも良いのか。農産物の例ですと、牧草を刈って良いのか、っていうのはメッシュで、「ここが大丈夫なら、全体OK。」という仕組みの中で、去年の牧草なんかはやっていたんです。まあ、それが正しいかどうかわからないですよ。これを人間にあてはめた時に、絶対無条件で県民全部やらなくてはダメなんだ。というので、どこまでも行くべきなのか、はたまた、「子供達」と考えるべきなのか。その辺はどう思いますか? 参加者2/ 私は中島さんがおっしゃるように、基本「子供」で、(線量が)高い所と、県の中でも線量が高いと思われる所を1か所、ピックアップして、県内ですっごく低いと思われる所をピックアップして、対象群にすると、とても分かりやすいと思うんですよね。 参加者1/ 全部っていうのはやはり難しい・・・ 参加者2/ 高い所だけだと、「それだけが原因じゃない。」って、言う人が必ず出てくるので、データってやはり、普通の所と、ひどい所の比較をして、初めて専門家を唸らせることができると思うんですよね。それしかないと思うんですよね。 参加者1/ その中で大崎市がちょっと入るとうれしいかな~。って、ちょっと、個人的な利益でね。 参加者2/ そこまできっちりやれば、なんか、あとで文句も言われないのかな。って感じはありますよね。 さとう市議/ 今、ちょっと、白石のお母さんたちが要望を県の方に強く出しているんです。これの内容はすごく良いんです。私は良いと思うんです。それで、(その中で)どっかの部分だけでも良いので、県の方に是非、取り組んだ方が、この県内という意味では良いと思うんです。あと、当然、白石とか、丸森とかほぼ、福島に近い。放射線は福島も宮城県も関係ないので、地域をまたごうが関係ないので、境界がないものですから、これは少しチェックしていただいて、白石のお母さん達が出しているんです。要望書。 中島県議/ 来ていますよ。結構色々な調査をしてくれという要望書は。白石ね。 さとう市議/ そう、白石。 参加者1/ まあ、全部というのはね。実際問題、ある意味理想であって、All or Nothingになってしまうと困るので、選択肢として、「これくらいだったらできるよ。」という範囲内の中で、より効果的なものというのであれば、先程、参加者2が言ったような感じなのが良いかな。と。もしも、(やるのであれば)県としても取り組み易いのかな?と思うんでしょね。 中島県議/ 結局、「県が何でやらないの?」というのは、極論はこれ(お金)の問題が大きいわけですね。福島は「国が全部出す」。って、ことになっちゃったから、「(それで)いいでしょ?」でも、宮城はその国から、国には求めているんですよ。宮城県は。宮城だって、隣接の所はあるし、(線量が)高い所もあるんですから、同じだろう!と、今、言ったみたいに、県境なんて関係ないんだ。って、言っているんだけど、国は全く相手にしない。なので、この5人の(有識者)会議ができちゃったっていう経過があるわけですよ。 参加者2/ やっぱりデータを取っていって、過去の「高い」て。白石あたりとか、福島と比較していった場合、同じくらいの値が出た場合、後から(検査費用等を国に)求めることができるんじゃないですか?「だって、同じじゃないですか?」って。 参加者1/ とにかくデータを集めないと話にならないんですよね。何かをしようと思った時に。 中島県議/ 例えば、今回、ささやかに70人、丸森の筆甫でやりました。ということしか、測っていないんですよね。宮城県で。 参加者1/ でも、1年じゃ出ないんですよね。こういうものって。やっぱり、チェルノブイリを見る限り、1年、2年やったところで大きな変化は見られない。これが4年5年、今で20年経って初めて、「あれ?おかしいよね。」って。それを知るためには長期的な目でやっていく。っという姿勢を知事に持ってほしいな。って、思うんですけどね。 参加者3/ 知事はね・・・急に手のひらを返したように国にアピールをし始めたから・・・ 参加者1/ 何であんなにネ? 参加者3/ まだ、相手にされてないっていうのもあるんだよね。 さとう市議/ ちょっと、対策の方は少し遅くなっているかもしれませんが、強く国に注文を言っていると同時に、県内の子供達の健康調査とか、健康調査の方が必要・・・ 参加者1/ この報告書はね。本当に話にならない。見ていて。 さとう市議/ まあ、これはこれで見ていて、県内の継続的なやつ(健康調査)をね。何分、大きな地域は大崎市なものですから、白石とか丸森と大崎市と、各市で見るとか・・ 参加者1/ あれ?栗原って入っていないんだっけ?8か所の中に。 参加者3/ 栗原は入ってる。 中島県議/ 栗原は入ってます。栗原、石巻・・・ 参加者3/ 何で大崎市入ってないんだろうね?岩出山の方が高いじゃない? 中島県議/ まあ、それは色々検討があったんでしょうね。 参加者3/ なんで?一方の石巻は低くて対象になっているんだかね。栗原は高いけど、石巻より岩出山の方が高いでしょ。農業、酪農、そこらへんも盛んなところなのにね。それこそだから、牛乳屋さんが話題になっているんだけど、なんでカットされたんですかね? 中島県議/ う~~ん。 参加者3/ 何が基準なんですかね? 参加者1/ やっぱり0.23。 さとう市議/ それは0.23. 参加者3/ 0.23、出てるでしょ? 参加者2/ 0.23、出てるよね? 参加者1/ たぶん測る場所が悪かったんだよ。測るタイミングとか。 さとう市議/ これは常時0.23っていうやつだから。あと、もう一点は1市6町が合併してできた大崎市。岩出山の一地区とかいう絡みではなく、継続調査の中でね 参加者1/ 合併しなきゃよかったんだ。 参加者2/ 合併したからキツいのよね。 さとう市議/ もう一つは重点調査地域というのは指定になってしまうと、その地域全体がもちろんその指定になりますから、すぐにやらなくてはならないという責任担保も問題があるんでしょうね。もう一個は風評被害。 【質疑応答・土壌調査、除染編に続く】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年04月14日 15時50分56秒
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