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2020.07.20
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YouTubeの『円谷プロダクション公式チャンネル』で『ウルトラマンマックス』を最近観ている。

ウルトラマンマックスとは2005年から2006年にかけて放映されたテレビシリーズで、それまでの【平成ウルトラマン】の流れとは異なり、昭和シリーズへの回帰が強く意識された作品だった。

「この現代にウルトラマンを創るとしたら?」をテーマに、ティガ~ネクサスにおける平成ウルトラマンでは、毎回新機軸が模索されてきた。

その結果、平成の新たなウルトラマン像を確立し、当時の子供たちの支持を順調に集めていったことは大きな功績だ。

しかし、2004年に放映された『ウルトラマンネクサス』でのハード過ぎる物語は、低視聴率という結果に繋がってしまった。新機軸を模索していく平成ウルトラの旅はここで破綻してしまったというわけだ。

ウルトラマンネクサスは打ち切りだった。それはウルトラシリーズ史上初のことで、長年続く長寿シリーズ最大級の挫折だったかもしれない。

そこで、それまでの平成ウルトラマンの流れをリセットし、原点回帰を図ったのがこの『ウルトラマンマックス』というわけだ。

今では信じられないことだが、当時は、昭和シリーズの怪獣が新シリーズに登場するなんてことは到底考えられなかった。だからこそ、マックスでエレキングやレッドキング、バルタン星人といったレジェンド怪獣が登場するのは結構斬新だった。

新しい歴史の構築を徹底してきた平成ウルトラマンのそれまでの流れがあるからこそ、逆に新機軸というか、ようは平成ウルトラへのカウンターとも言えたかもしれない。

とはいえ第1話ではさすがに完全な新怪獣を登場させ、レジェンド怪獣は第2話から。登場したのは昭和シリーズの人気者エレキング(ウルトラセブンに登場)である。

ちなみに、

第1話で新怪獣⇒第2話で復活怪獣

というのは、最近のニュージェネレーションシリーズでも同じことが行われていて、マックスはいわばその先駆けともいえる。

考え方によってはマックスは現代に続くウルトラマンの、真の幕開け的作品だったのかもしれない。

平成ウルトラマンの転換点に位置する作品でもあり、ウルトラの歴史におけるボーダーライン的な存在意義を持つ作品なのかも。強引な後付けだけど。






​​​​1話内に詰め込む要素もマックスバリュー並み​​​


プロデューサー兼監督を務められた八木毅さんの最近のTwitterによると、マックスは平成ウルトラマン中最もドラマ時間が長い作品らしい。

第1話を視聴していて気付くのが、詰め込まれている要素の贅沢ぶりだ。

・特捜チーム「ダッシュ」の説明
・怪獣の生態系の解説
・街の破壊シーン
・2大怪獣のバトル
・ダッシュの活躍
・主人公のキャラ紹介
・マックスと主人公青年の融合
・マックスVS2大怪獣

なんとまぁ色々なものを詰め込んでいることか。

怪獣映画1本分並みのコンテンツを入れ込んで、それでいてドラマを成立させている。
視聴していて素直に「スゲーな!!」と思っていたが、ドラマ時間の長さ(EDカット)の話を知って納得。

だからって簡単に出来ることではない。

簡潔なセリフで諸々説明し、良すぎると言えるくらいのテンポの良さ。

そこには、”間を開ける演出”なんてものは介在しない。でも、それこそがマックスの作風なのである。







​シリーズ随一の色気あるウルトラマン​

​​​

​​​​​​昔から思っていたが、マックスは体型が非常にスマートだ。

平成ウルトラマン、昭和ウルトラマン通して、最も鍛えられていそうに見える。

スーツアクターさんの体型とスーツの作りによるものなのか、なんか、本当に引き締まって、しなやかで、格闘技強そう。笑

実際にアクションシーンに見せる後ろ回し蹴りなかがとても綺麗。

とりわけ腰からお尻のラインが美しく、色気がある。

こう書くとなんかヤラしいが、そういう意味合いは無くて、アスリートっぽくて、戦士の色気みたいなものを感じる。

同じスーツアクターでも、他のキャラクターと違うシルエットに見えるのはなんか不思議。




​懐かしのチャチさ​

​最近のニュージェネレーションのウルトラマンは、特撮のレベルがとにかく高い。

ミニチュア特撮の可能性を突き詰める映像はとても素晴らしく、観ていて飽きない。

一方、マックスの特撮はとてもチャチい。笑

ビデオ撮影丸出しの奥行のないクリアな映像と、ミニチュア丸出しのビルと、火花や欠片が軽々と飛び散る味気無さ。

個人的に、当時はこの特撮の迫力の無さが不満でならなかった。

だが今見ると、このチャチい感じがとにかく懐かしくて、逆に良い。笑

時の力とは恐るべきもの。

もちろんマックスの中でも全エピソードがチャチいわけではなく、迫力のある特撮シーンも沢山ある。

あくまでも2話時点までの話だ。

エレキングが夜の市街地を進むシーンのセットを見ると、なんとなく大昔に家で録画されていた「ヒゲゴジラ男VS仮面ノリダー」を思い出した。


​素直な人達の世界​



マックスに出てくるキャラクターに、ひねくれている者や、斜に構えている者はいない。

みんな善人で、真っ直ぐで、人あたりが良い。

前作ネクサスでの反省があるのはもちろんだろうが、ティガ・ダイナ・ガイア・コスモスと比較しても、これだけドストレートに優しくて、温かくて、明るくて、人間関係に悩まなくて良さそうな世界観は他にない。

これは完全に、初代ウルトラマン的世界だ。

と思っていたら、Wikipedia情報だが、企画から参加された脚本家の小林雄次さんが「初代ウルトラマンの数十年後が舞台」という企画案を出されていたらしいことを知った。

見た目はウルトラセブン、世界観はウルトラマン。

ウルトラマンシリーズの幕開けとなった二大巨頭「マン」と「セブン」をひとつの作品に共存させようという試みは、平成ウルトラマンでは度々行われてきたように思う。(ガイアとアグル、コスモスとジャスティスとか)

マックスではそれを複数のキャラクターで再現するのではなく、デザインと世界観でやってしまうという新手の商法で成し遂げた。

大体は「ウルトラマンとウルトラセブンが持つ、異なる正義感がぶつかり合ったら面白いんじゃ?」と考えそうなもの。

ところがマックスでは「え?そっち!?」的な、マン&セブン的作品をやってのけた。

いやはや天晴で、やることなすことマックスだ。

​​
ちなみに、ウチの母はリアルタイムでウルトラQやウルトラマンを観ていた人間なのだけど、マックスがスタートした当時、テレビで流れる第1話を観て「ウルトラマンはこれで良いのよ」と言っていた。





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最終更新日  2020.07.20 15:04:00
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