|
|
|
2024.03.07
カテゴリ：園芸
中日春秋 （書写） 楽観主義トランプ嫌い春の雷  山岳遭難の態様にも滑落、転倒などいろいろあるが、最多は道迷 い。警察庁の統計で例年、３～４割を占める▼周囲の風景から「お かしい」と思った時点で引き返せばいいが、心理的に簡単ではない らしい。一部道程は無駄だったと認めることになるし、引き返す分 、体力も消耗する▼避けたい選択肢なので「このまま進んでも何と かなる」と根拠なく思う。楽観主義バイアスといい、自分の願望に 沿った展開になると人間は思いこみがちという。山岳遭難に詳しい 羽根田治さんの著書に教わった▼11月の米大統領選でトランプ氏の 返り咲きは嫌だと思いつつ「再選はなかろう」と楽観視する人がい るなら、考えを改めるべきかもしれない。大統領選の共和党候補者 選びは、トランプ氏が15州の予備選などが集中する「スーパーチュ ーズデー」で次々と勝利を確実に。共和党候補になるのはほぼ決ま りらしい▼最近の調査では、民主党の現職バイデン氏との再対決な ら有利と出た。とっぴな言動で世界を振り回しそうな人が数字上、 最有力候補。異国の者の願望に沿わぬ展開だとしても目を背けられ ぬ現実である▼ありうる筋書きに備え、日本政府も人脈構築などの 手を打っているか。わが国は「誰が勝っても何とかなる」と根拠な く思い、後で困る愚など犯さない―。そう信じるのも、願望に囚わ れた例の楽観主義何とか、だろうか。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2024.03.07 05:00:05
コメント(0) | コメントを書く |
