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花の歳時記 (天南星の魅力&山野草)

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2024.03.27
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カテゴリ:園芸

中日春秋 (書写) 

 
                 紅麴良かれと飲んで春の雷音符


      糯米の粥に麴を混ぜて発酵させて作る甘酒は夏の飲み物だった。
     江戸時代、真鍮の釜を据えた箱をかついだ甘酒売りが町を歩いた。
     暑気払いのため、庶民が愛飲したという▼小泉武夫さんが書いた『
     発酵食品礼讃』によると、麴菌の働きでブドウ糖、アミノ酸、ビタ
     ミン類が豊富な甘酒の成分は点滴のそれと似ているという。現代の
     ような冷房もない江戸期、夏に消耗する体力の回復に貢献した▼日
     本酒、醬油、味噌などにも不可欠で栄養価も高い麴。その一種、紅
     麴の成分を含んだ小林製薬のサプリメントを摂取した人が腎疾患な
     どで相次ぎ入院し、約3年間摂取したとみられる人が死亡していた
     と伝えられた▼サプリとの因果関係も、サプリにどんな問題があっ
     たのかも、詳細が判然とせず心配である。小林製薬の紅麴原料を使
     った各取引先も次々と商品回収を決めた▼問題のサプリは「悪玉コ
     レステロールを下げる」などとうたった。商品棚に多々並ぶサプリ
     の摂取は今や少なからぬ人に定着している。健康を思って商品を買
     い求め健康を害したのなら、何ともやりきれない▼江戸時代の医師
     、杉田玄白は健康長寿の秘訣を記している。過日の失敗は悔やまな
     いこと、飲み過ぎや食べ過ぎを避けること、適度に運動をすること
     などとともに「明日のことは過度に心配しないこと」も唱えた。会
     社は早く原因を突き止めねばならない。





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Last updated  2024.03.27 05:55:06
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