|
カテゴリ:園芸
中日春秋 (書写) 白羽の矢裏金づくり春の闇 「白羽の矢が立つ」。多くの中から、これぞと思う人が特に選び 定められることをいう。名誉ある地位や役割の時にも使われている が、由来は怖い話らしい▼生け贄である人身御供を求める神が、そ の役となる少女の住む家の屋根に人知れず、白羽の矢を立てた俗説 からという。例えば、静岡県磐田市でも矢の立った家の娘は毎年の 見付天神の祭りに捧げられ、村人は泣いていたという話が伝えられ る▼自分は党を守るための人身御供かと納得できない人もいるよう だ。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で党は昨日、関係議 員ら39人の処分を決めた▼最も重い離党勧告は安倍派の塩谷立、世 耕弘成両氏。だが、処分の対象やその軽重の基準はいささか分かり にくい▼思い処分の議員はそれぞれある時期、派閥の要の地位にい るなどしたが、裏金づくりは、誰がいつ主導して始めたかなど肝心 なことは今もって不明である。かといって重い処分なしでは、国民 の怒りは鎮められまいと岸田首相は考えたのだろう。これまで何を 聞かれても知らぬ存ぜぬの安倍派などの面々に同情する気はないが 、人身御供かと言われれば、その通りなのだろう▼首相の思惑通り 、裏金問題が幕引きとなるかは知らない。有権者は政治家たちの弁 解や振る舞いを覚えておくことだろう。誰に一票を託すか、白羽の 矢を手に選び定める日はいずれ来る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.05 06:00:02
コメント(0) | コメントを書く |