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花の歳時記 (天南星の魅力&山野草)

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2024.04.10
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カテゴリ:園芸

中日春秋 (書写) 

 
                  ふぐ一途処理者の免許春の潮音符


      〈ふぐ汁や鯛もあるのに無分別〉と芭蕉は詠んだ。鯛もあるのに
     毒が怖いふぐを食べるとは分別がないといった意味らしいが、食通
     の陶芸家、北大路魯山人が著書『春夏秋冬 料理王国』でかみつい
     ている▼「鯛である以上、いかなる鯛であっても、ふぐに比さるべ
     きものではないと私は断言する。全然違うのだ。ふぐの魅力、それ    
     は絶対的なもので、他の何物をもってしても及ぶところではない」
     。危険を除く調理法が発見され「人間の知能の前には毒魚も征服さ
     れてしまった」と書いた▼その毒魚を小学生が征服した。三重県尾
     鷲市の内山雄介さんが小学6年でふぐ処理者の免許を取得したとい
     う。4月に中学生になったばかりのつわものである▼料理好きでこ
     れまでにさばいた魚は約200種。自分でも釣り、鮮魚店にさばき方
     を教わった。カルパッチョやムニエルなど魚ごとおいしい調理法な
     どを「ぼくのお魚辞典」にまとめた。タレントのさかなクンが客員
     教授を務める東京海洋大へ進学が目標で、尾鷲の魚のおいしさを世 
     に広めたいとも願う▼魯山人は料理の出来は材料でほぼ決まると説
     く。「各人はせめて自分のいる場所の近くで、魚では何が一番おい
     しいか、また、同じ魚を手にしても、その魚の一番おいしいところ
     はどの部分か、ということを知らねばならぬ」▼言われなくても習
     塾に務める尾鷲の逸材である。
     
   





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Last updated  2024.04.10 05:01:03
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