テーマ:ワイン大好き!(30858)
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ブルゴーニュとボルドーの一番の違いは言ってしまえば人が作るか、会社が作るかであるように思う。何度も書いたが、会社で大規模生産をしながら超一流の物をつくるのは至難であるが、私的にはどうもブルゴーニュの個人生産の方がばらつきがありながらもロマンを感じる。更に言ってしまえば、ブルゴーニュワインで良く「作りが変わった」という事が起こるが、Vigneron達は人間である。マニュアルも無く最初は父親を手本にして同じようにワインを作り、段々と自分の考え、そして友人、隣人達の忠言を受け入れ更に一段高みを目指す。日々精進なのだ。或る意味で画家や音楽家(演奏家でなくあくまでも作曲家)の一生と共通するところがあると考える。 私がワインを離れていた数年間の間にこのドメーヌはスーパースターの仲間入りをしてしまったようだ。勿論現代のJean Marie氏が故H. Jayer氏の影響はあるが、1994年に父親の跡を継いだ後、一気に作りを変えるのでは無く、注意深く慎重に、だが継続的に向上させていったように思う。私は後継後先代の作りを一切無視して自分自身の方法を始める若手vigneronsより、彼のように漸次的に変える方を好む。その理由はやはり家族に伝わる伝統を畏怖することは大切だと思うからである。 彼の作りはどちらかと言うと、しっかりした骨格を持つというよりも非常に木目細かく果実味に富み、情緒溢れるワインで好き嫌いがはっきり分かれると思う。個人的には好きなドメーヌであるが、例えばRousseauやDRCなどを好きな人はこのドメーヌの良さを余り感じないように思う。 H. Jayerの片鱗を感じるががクリマの差もあり、あくまでも片鱗に留まる。 これはその先代、Jean Claude氏のワインだが、元々rotなどで難しかったVTだが、薄さ、淡さが感じられる。RP氏に酷評されていた時代であるが( ブルゴーニュ初版ではJean Claude氏に説教しなければならないなんて書かれている)ただ香りはしっかりと立ち、ニュアンス感に溢れ、儚さが漂いで それなりにきちんとしたワインである。 今の彼のワインと共通する要素も十分あり、ここに原点があるのではと感じる。 ※この項、読者の一人から事実関係に錯誤があるとのご指摘があり、謹んで訂正させて頂きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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