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![]() このブログも初めて15年以上経つが、初期の頃に年長の英友人の警句として、 WHAT YOU DRINK DOES NOT MATTER. WITH WHOM YOU DRINK MATTERS. というような事を書いているが、その意がはっきりと判る歳になってきた。詰まるところ、歳をとるにつれ、人は身体的幸福よりも精神的幸福に重きを置くようになるのだろう。それと同時に絶対的な幸福を追い求めるより、程々で留め、相対的幸福で満足すれば良いように思う。頂点を求めて登攀し、素晴らしいワインに出会ったときの高揚感よりも一本のワインを友と分かち合う事の出来る僥倖の素晴らしさの価値が判るようになったということか。 さて、今日の1本。ご存知の通り2003年までFAIVELEYに貸し出されていて2004年に彼に戻ったが、よっぽど白を作りたかったのだろう、戻るや否や、白を始めるのだが、改植ではなく同年にPINOTの接木部を外して(若木ではなく樹齢30年程)CHARDONNAYを継ぐという変則的な作り方をしている。十分生育した根部を利用するためとのことだが、結果をみると成功であるように思える。このワインは接木からまだ5年しか経っておらず少しマチエールが足りない気もするが、良質のCDNに共通する硬質でスレンダー。芯が有り、透明感溢れる。それでいて奥行きも有る。CDBのように自己を主張せず控えめだが、素晴らしい仕上がりだ。ちょっと最近のVTを飲んでみたくなった。 NSGの白も下山のお供にはちょうど良いかもしれない。ただこれもそこそこの値段するようになってきてちょっと下山には難度が高過ぎる気もしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/10/30 01:33:06 PM
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