テーマ:今日のワイン(6005)
カテゴリ:Degustation
ブルゴーニュでは新星の赤の作り手というのは往々にして現れるが白の新星というのは中々現れない。私の経験から言うとここ30年以上飲んでいるが多分5人も居ないだろう。結局のところ、その頃から評価が高かったLafon, Coche-Dury、Ramonetに敵う新しい作り手はいないと言うことだ。一時的に1、2のVTで素晴らしい作りをする新しい人は時折出るが、毎VTで上から下まできちんと作れる作り手は殆どいないと言っても過言ではないだろう。私も現地を含めて何人もの作り手を飲んだが、大抵は落胆する事になる。更に都合の悪いことに白は赤と違い、飲んだ瞬間にその事が判ってしまう。単純にして深淵。それだけ作りが難しいのだろう。
このところ日本でも少し話題になっているこの作り手。米ではMeursaultのRising Startとして結構老舗の酒店が取り扱い始め、次世代のCoche Dury(何人居るのだろうか?)と評判も高くなっている。まあ、このドメーヌの詳細はネットで拾えるのでここでは自分の感想だけを書いてみる。
端的に言うと、凡庸とまではいかないが普通のドメーヌだ。果実の複雑さ、奥行き等、決して悪くはないが素晴らしい白ワインに必須の縦切れがない。酸の綺麗さ、クリーンさも今一つ。そのため横に拡がってしまい、フィニッシュがだれ、最後に雑味を感じてしまい、杯が進まない。別格のCoche-Duryには遠く及ばないし、個人的にはLafon、Roulot、Ente等のsuper Second Tierの作り手のレベルにも達せず、多分Jobard、Mikluski, Matrot等の mid Second Tierのレベルだろう。
下山は続けているが、感動する白の新しい作り手をまだ探し続けている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/11/09 02:57:40 PM
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