カテゴリ:手に取った本の参考に
みなさんは、日本のファンタジー作家を代表する上橋菜穂子さんを、ご存知だと思います。その上橋菜穂子さんの『精霊の守り人』がなんと、来年2007年春からNHKで放送する事が決定されたのです(ネタは、アニメージュ8月号からです)。これは、『十二国記』並に力を入れて制作されるものと、大いに期待をしています。
監督も、あの今話題のWOWOW『シュバリエ』を制作しているプロダクションI.Gの神山健治監督ですしね。監督はこれまで、これも私が大好きな作品『人狼#JIN-ROH』や『ミニパト』シリーズ(第1話、第1話『吼えろ リボルバーカノン』は鉄砲好きの私にはたまらないお話でした)の監督を務め、『BLOOD#THE#LAST#VAMPIRE』では脚本を、『魔女の宅急便』では背景を担当した力量の持ち主ですからね。そして何より、これも毎回言っていますがアニメーションでは決して駄作を出さないNHKが春に出す番組として作るのですから『彩雲国物語』(この作品もかなりの出来栄えなのですが・・・。如何せん、私の頭の中では『十二国記』と比較してまうもので・・・)の比ではない位、私の中では期待感が膨れ上がっています。 そして、この作品に期待する理由のひとつとして、雰囲気が『十二国記』に似ている面があるのです。物語のあらすじは、30歳の女用心棒バルサを主人公に、人の世界と精霊の世界を描いたハイファンタジーです。シリーズとして『闇の守り人』『夢の守り人』『神の守り人(来訪編)』『神の守り人(帰還編)』と続く「守り人」シリーズの第1弾となります。 100年に1度卵を産む精霊〈水の守り手ニュンガ・ロ・イム〉に卵を産みつけられ、〈精霊の守り人〉としての運命を背負わされた新ヨゴ皇国の第二王子チャグム。母妃からチャグムを託された女用心棒バルサは、チャグムに憑いたモノを疎ましく思う父王と、チャグムの身体の中にある卵を食らおうと狙う幻獣ラルンガ、ふたつの死の手から彼を守って逃げることになるのだが・・・ 水の守り手とは何なのか? 夏至祭りに隠された秘密とは? 多くの謎を秘めて、物語は人間の住む世界「サグ」と精霊の住む「ナユグ」の問題へと発展していく。精霊世界の存在や先住民族ヤクーの民間伝承など、古代アジア、とくに長江以南の中国南部や雲南省、東南アジアを思わせる世界の記述の細かさ、確かさは、学部・院で文化人類学を専攻し、アボリジニー研究で一定の評価がある作者ならではの本当に緻密なものです。 女短槍使い、バルサを筆頭に、みずからの運命を呪いながらも逞しく成長していく皇子チャグム、おてんばバアサンにしてしたたかな呪術師トロガイ、バルサの幼馴染みでお人よしのタンダなど、登場人物のキャラクター設定には魅力があふれています。オトナの純愛物語、少年の成長物語としても深い味わいを残す本書は、子どもたちだけのものにしておくには本当に惜しい1冊です。ちなみに、私は昨年の前半は、ズーっとこの『守り人』シリーズに嵌まっていました。私のおススメとしては、初巻の『精霊の守り人』も良いのですが、2巻目の主人公バルサが故郷に戻って過去と対峙する『闇の守り人』とチャグムが主人公となる『旅人』シリーズの『虚空の旅人』がおススメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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『人狼』の監督は沖浦です。
原画家さんですが。 (2006年07月11日 11時30分17秒)
KKCさん
>『人狼』の監督は沖浦です。 >原画家さんですが。 ----- 度々のご指摘、真に有難う御座います。 う~ん、ヤッパリ自分の記憶に頼りすぎるのは問題ですね。パッパッと一手間かけて調べれば済む事なのにね。 (2006年07月13日 20時13分34秒)
タイトルが上話菜穂子さんになってますよ。
(2014年11月09日 01時08分26秒)
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