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2007.03.31
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カテゴリ:医療
他人事じゃない 気をつけよう でもどうやって


 前にも書いたような気がするが、bambooは三日間連続で働いたことがある。初日の朝から三日目の終業時刻まで、およそ57時間連続勤務だ。多少は居眠りもしたのだが、不整脈が頻発して、本当に死ぬかと思った。今では人手も増え、さすがに三日連続勤務と言うことはない。立場も変わって、時間外労働も部下に比べれば少ない。でも、部下達は時には月に60時間以上の時間外勤務をしている。以下の記事は他人事ではない。
 
asahicom
麻酔科医師の急死「過労死」と認定 大阪地裁判決
2007年03月30日
 大阪府立急性期・総合医療センター(旧大阪府立病院、大阪市住吉区)の麻酔科医だった奥野恭嗣(きょうじ)さん(当時33)が急死したのは過重労働が原因だったとして、奥野さんの母親が府に約1億5400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であった。古谷恭一郎裁判長は「時間外労働が月88時間を超えており、業務と死亡に因果関係が認められる」と述べ、約1億700万円の支払いを命じた。府側は控訴する方針。

 判決によると、奥野さんは94年7月から旧府立病院の麻酔科に勤務。平日の所定勤務以外に、時間外労働や休日勤務などがあった。96年3月5日、大阪市内の自宅で急性心機能不全で死亡した。

 判決は、奥野さんの時間外労働について、同僚医師の証言などに基づき、95年9月~96年2月に月88時間を超えていたと判断。そのうえで「人の生命にかかわる業務に就いて精神的負担を抱えていたのに、病院側は十分な休憩を取らせるなどの配慮を怠った」と指摘した。

 賠償額については、一般の男性医師の平均給与をもとに、奥野さんが将来得るはずだった逸失利益などを算定した。

 笹井康典・府健康福祉部長の話 主張が認められず、誠に厳しいものと考えている。



 まだ33歳の若き麻酔科医が亡くなった。過酷な労働のあげくの過労死だという。麻酔科医は自分で仕事の量を調節出来ない。言い張れば出来ないこともないが、手術待ちの患者がたくさんいて、病床に余裕があれば断ることは難しい。緊急手術は待ったなしだ。こちらの体調なんかに関わりなくやってくる。

 当時の麻酔科医は何人いたのだろう。みんな同じように働いていたのだろうか。立場上1人にだけ過剰な仕事量が割り振られていたのだろうか。後者だとすれば上司にも責任があろう。私は今は麻酔科のトップなのだが、部下が徹夜で働いた後は、多少無理をしてでも早退させている。疲労による健康被害とミスの起こしやすさを考えれば、残りが無理をする方がまだましだ。

 大阪府も面子なんかにこだわらず、控訴なんかしないで認めるべきだ。尋常じゃない働き方で病院を支えてくれた医師に、感謝の気持ちくらい表したらどうだ。





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Last updated  2007.03.31 11:59:14
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