|
カテゴリ:医療
人間の体も、病気の症状も実はいろいろだ。教科書に出てくるような典型的な症状など、そうはない。いつもいつも迷いながら診断にたどり着くのだ。救急患者ならなおさらだ。私自身はいつも日々是よろずER診療と言うブログで「地雷疾患」について勉強させていただいている。簡単に誤診だと責めることがいかに間違いであるかよく分かる。私など、ほとんど診断が当たらないのだから。
医療ミス:内臓疾患を「便秘」と誤診、帰宅させ死亡----大津市民病院 /滋賀 上で述べたように、誤診そのものを医療ミスと決めつけるのは間違いだ。診断とは、あくまでその時点で最も考えられる病名であって、確率は少なくても、他の病気であることは十分に考えられるのだ。まして、時間が経過すれば症状もそろい、別の病気の可能性が高まることもある。そのことをもっと多くの人に知って欲しいと思うのだが、実を言うと、医師でもそのことを知らずに、一つの診断に満足して別の危険を顧みないこともある。 上の記事の事例がどうだったのか知らないので、当事者を安易に批判するつもりはないが、救急患者を帰すときには、診断が間違いである可能性にも言及し、様子が変わったら連絡するように話しておくことは重要だと思う。患者のためでもあるが、自分の身を守るためにも重要だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.28 18:56:35
コメント(0) | コメントを書く
[医療] カテゴリの最新記事
|