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カテゴリ:医療
昨日でTS-1の内服が終わり、化学療法の第五クールが事実上終了しました。
今日はそのことについて書くつもりだったのですが、タイトルのような文言が新聞に載っていたので、そのことについても書き込みます。 このブログのタイトルは「医療報道を斬る」ですから、久しぶりのタイトル通りのエントリです。 2014年にこんな医療事故(2014年の項参照)がありました。 2歳の小児の頸部リンパ管腫の術後に人工呼吸による呼吸管理が行われ、その際に鎮静のために使用したプロポフォールが過量かつ長期間投与だったために死亡したとされた事故です。 この事故の民事訴訟の報道で、今朝の朝日新聞に、遺族の言葉として「麻酔薬を使うと聞いていたら手術を受けさせなかった」と言う文言が載っていました。 これは非常に誤解を招く文章です。 手術を受けるのに麻酔薬を使わない事例はほとんどありません。 もっと詳しい記事によれば、術後に(麻酔薬を必要とする)人工呼吸による呼吸管理が見込まれるのであれば手術を受けさせなかったという意味だと分かります。 朝日新聞は麻酔科医をどきっとさせるような文章を書かないでほしい。 当初はこの事故はプロポフォールの過量投与による循環抑制で死亡したと思っていましたが、m3の記事によると尿が褐色になっていたようですから、横紋筋融解症が起きていたのでしょう。 話は変わって、現在の体調の話。 シスプラチン投与後の体調不良は治まり、現在は軽い腹部の不快感があるだけです。 これもTS-1が抜けてくれば治まりそうです。 疲れやすさも快方に向かっています。 貧血があるので少しの運動で息が切れますが。 今回は皮疹が全く出なかったので嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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