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カテゴリ:書評
朱野帰子氏の「海に降る」を読んだ。有村架純氏主演で
連続ドラマ化されたが、WOWOWなので見られない。 そこで、どんな話なのだろうと思ったのだが、これが、 相当、面白かった。
深海を探査する、有人潜水調査船「しんかい6500」女性 初のコパイロット(副操縦士)が主人公で、海洋研究開発 機構が舞台になっている。いや、深海7111メートルこそ が舞台か。「日本海溝竜」というバケモノと地震との関係 という発想も面白い。 海洋研究開発機構JAMSTECという組織があることを初め て知ったが、宇宙航空研究開発機構JAXAのようなものだ。 しかし、宇宙飛行士が全世界に500人いるのに、深海の パイロットは40人程度しかいない。そのうち20人が日本 人というから、もっと脚光を浴びていい。 主人公が恐怖心を克服してコパイロットになるまでの成長 物語であるだけでなく、小学生の異母弟や実父との関係、 JAMSTECという組織、同僚、先輩、上司らとの関係に、 ほんの少しの恋ばな、そして未踏の深海7000メートルで の格闘の様子など、見どころ満載である。いや読みどころ というべきか。WOWOWドラマじゃあ、民放で再放送さ れることはないのだろうか。惜しいなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月03日 21時50分20秒
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