般若心経のタイトルの意味ー併せてお霊供再掲
先日、般若心経のタイトルがわからないといわれましたので説明いたします。「仏説魔訶般若波羅蜜多心経」と真言宗の教本では書いてあります。仏説というのは「仏様が説かれた」ものという意味です。「魔訶」は「大きい」「般若」は「智慧」という意味です。「波羅蜜多」は「彼岸に渡る」という意味で「彼岸」が悟りの世界と考えられています。「心」が難しいのですが、この「心」は「心髄の真言」という意味で解釈します。サンスクリットでは「心」は「フリダヤ」と言いますが、この「フリダヤ」には「フリダヤ・マントラ(真言・呪)」という意味があります。中国で最初に般若心経を翻訳した鳩摩羅什は「摩訶般若波羅蜜大明呪経」と訳しています。また、真言宗では、最後の「ギャティ・ギャティ~」の部分を解くためのお経と言われております。全部まとめると「仏説魔訶般若波羅蜜多心経」は「仏様の説かれた、悟りの世界へ行くための大いなる智慧の真言のお経」という意味になります。お霊供についてもう一度載せます。1 「飯」 ご飯ご飯はてんこ盛りにします。 普通はこんなに盛り上げるのは品がありませんが、お霊供ではご先祖様にたくさん食べていただくという意味があると言われています。 2 「汁」味噌汁またはすまし汁 動物性のものを使わないようにしてください3「壺」煮豆 豆で作ったものをお供えします。 徳島では白和えを使うことも多いです。4 「平」煮物 火を通した野菜の料理を盛りつけます。なお、動物性の食材(肉・魚・卵およびその加工品)においの強い野菜(ネギ・韮・にんにく)などは使いません。5「高坏」なます煮炊きしていない野菜料理を盛りつけます。