ラテンな駐在妻日記

こちらからの続きです。





サンブラスのこんな小さな小さな孤島で過ごす３日間。
日がな一日、海を眺めながらリゾートホテルでボーッと過ごす一週間、
というのには慣れている（いえ、大好きな）私たちですが、
こんな孤島ではボーイさんがピニャコラーダを持ってきてくれるワケでもないし、
もし嵐でも来たら沈んでしまいそうなこんな小島で（だからスコールが降る雨季に行ってしまうと
ほんとに恐いと思う）、どーしよう、と、
若干の（いえ、大いなる？）不安を胸にスタートした孤島リゾート。


とりあえず初日は、こうなったらトコトンこののんびりした空気に身を置こう、と開き直り、
一日中ハンモックにゆられ、風にゆられ、本を読んだりお昼寝したり、時に海に入ったり、
ホテルで働くクナ族のスタッフが遠くでならすＣＤの音がかすかに聞こえなければ
ほんとうに風と波の音、そして太陽だけの世界でボ～ッと過ごしました。


布でできたハンモックは、縄で編んだものより安定が良くて居心地も寝心地もバツグン！
でも砂がどうしてもハンモック内に溜まってしまうのですが、
もともと砂まみれなここでの生活だと、そんなの全然へっちゃら。
人間適応できるものなんですね・・・・・・。





中南米各国のレンタルシュノーケルはほんとボロボロなものが多いという今までの経験から、
まあフィンは借りても、今回からはシュノーケルくらいは新調して持っていこう、
と、パナマシティ内を探し回り、やっと買った４ドル９５セントのシュノーケル。
風が強く、体感気温は思いのほか低かったので、海の水も冷たい冷たい。
必死に身体を慣らしていざピチャピチャピチャ～～～～、と岸から５ｍも進むと、
まるでスイミーの世界に遭遇！！！！
半透明に近い体長１５ｃｍくらいの魚の何千匹というくらいの群れ！！！！
うっわぁ～すごいっ！！！と思うまもなく、ゲホゲホゲホ～～～～～ッ！！
うっ、苦しい！！！！！
な～んと買ったばかりのシュノーケル、ほんの１分もしない内に水が中に入ってくるぅ！！

撃沈

夫のも私のも同じ状態なので、明らかに設計ミス・・・・・・・。
パナマじゃまともなシュノーケルも手に入らないのか

サンブラスには沈没船が沈んだままのシュノーケリングスポットがあるらしい。
楽しみにしていたのに、ちゃんと呼吸できないシュノーケルじゃそんなトコ怖くて行けない。
あっけなく断念。





ホテルのスタッフは日に何度ももっと大きい島や本土とを舟で往復。
ドラム缶いっぱいの川の水や、ビールやコーラ、食料、ガソリン、
そしてお客さんを搬送します。
島に残っていたスタッフは沖に戻ってきた舟が見えると
三々五々集まってきて、荷降ろしと運搬を手伝う。

そうじゃない時は、熊手で砂浜の掃除をし、打ち寄せられた海草などをポチャンと海に戻す。
そっかぁ、砂浜の汚れも、海に戻せば自然に返るんだぁ・・・・・・、と、
当然ゴミ袋に捨てると思っていた私は、そんなことに感心。
でもすぐ３～４ｍ先に捨てるからあっという間にまた岸に打ち寄せられちゃってたけどね。
もうちょっと沖に捨てなきゃダメでしょ～、なんて四角く考えているのは多分私だけ。
そ～んなことは全然構わないらしい。また掃除すれば良いのだから！？

ホテルのスタッフの姿が見えないなぁ～、静かだなぁ～、と思う昼下がりは、
やっぱり彼らもお昼寝中でした。

日が陰ってきたら食事の用意をして、でも９時には就寝。
だってサンブラス発着の飛行機はいずれも早朝便。お客さんの送迎のため、
彼らは毎朝５時起き。なんて健康的な毎日なんでしょ。


な～んか、そんな働く姿がいかにも自然体。
な～んか、とても自然に、楽しそうに働く彼らを見ているのもなんだか癒される。
アクセク働く日本人って、ほんとかわいそう・・・・・・、と、
ハンモックにゆられながら漠然と思ってしまいました。





出発前、ドライヤーを持っていくかどうするか、で悩んでいた私。
着いてみたらドライヤーどころか、シャンプーするのにも、顔を洗うのにも不自由な生活で、
そんなところにドライヤー、なんて思っていた自分に笑えました。
だいたいコンセントなんてないしね。
まあ常に突風が吹いていたので、あっという間に自然乾燥できましたが。
一番困ったのはデジカメの充電。
これはね・・・・・・、現代人の悩みのタネですね。





因みにサンブラスのフォローのために付け加えておくと、
私たちが泊まったホテル「ベッドで寝る」クラスは、サンブラスの中では「中級」らしいです。
一番「エグゼクティブ」なのが、床もあってプライベートなバスルームがあるホテル。
そういうところは食事も美味しいらしい。
そして最もリーズナブルなクラスのホテルは、クナ族と同様「ハンモックで寝る」らしい。。。
そうなのです、
砂の上に直置きだろうと、どんなに砂がジャリジャリとしたマットレスであろうと、
ベッドで寝る生活、というのはそれだけで「エグゼクティブ」なのです、サンブラスでは。

でもやっと極々最近「観光」に力を入れ始めたばかりのここパナマで、
なかなかまとまったホテル情報が手に入らないんですよね。
だから行き当たりばったりになってしまった今回のウルルンな旅だったのでした。







つづく。