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福島原発について政府のオペレーションは続いている.今日あたりが1つのヤマ場かもしれない.
さて,放射線について私は次のように「想像」している. (想像はじめ) 放射線の「量」は,エネルギーの大きさを基礎としている.エネルギーの大きさとは,「放射線1本あたりのエネルギー」×「放射線の本数」だろう.本数が多いほど,生物体への影響は大きい. しかし「1本あたりのエネルギー」は,数値が大きいほど影響も大きいとは言えない.エネルギーの大きい放射線は細胞を殺す.少数の細胞が死んでも,通常その生物体の生存に大きな影響はない.一方,エネルギーの小さい放射線は細胞をすぐに殺さないで,「突然変異」を起こす. 突然変異とはDNAの変化です.放射線が細胞の中を通り抜けるとき,その軌跡に沿って飛行機雲のように,たくさんのイオンを発生させる.そのイオンがDNAを変化させる. 突然変異した細胞は死ぬこともあるが,生き延びることもある.生き延びた細胞の一部は,やがてガン細胞に変わる. (想像おわり) * * * 放射線の生物体への影響には,被曝してすぐ結果の見えるものと,日数を経過して後に表れる影響とがある.後者については,たとえば上記のような仕組みを私は「想像」している. この想像が正しいかどうかは別として,「放射線の影響は必ずしも被曝後すぐ表れるわけではない」ことは皆よく知っているのでないだろうか.日本人は広島,長崎,第五福竜丸を経験している(追記2も見てください).これほど放射線への被曝体験の多い国民は他にない. TVを見ていると,放射線量の測定データについて,「ただちに健康に影響する量ではない」という言葉が耳につく.これは誤解を招きやすい.放射線による影響で本当に怖いのは,「ただちに」現れない,ゆっくり進行する変化である. また,「この放射線量はレントゲン検査何回ぶん」といった比較もよく耳にする.これも誤解をまねく.レントゲン検査では,なるほど人は放射線を浴びるわけだけど,線の発生源はあくまで体外にある. これに対し,原発で発生する「放射線」は微粒子ないし分子から発せられる.最大の問題は,人がそれらの微粒子を吸引したり口から摂取して,体内に取り込んでしまった時に起きる.その粒子は体内でも放射線を発し続けて周囲の細胞核を傷害する.いわゆる内部被爆(体内被曝)である. 内部被曝の怖さは, マスコミの報道でも最近やっと話題にのぼるようになった.私が想像しているような仕組み(上記)が正しいとすると,放射線(1本あたりのエネルギー)が微弱な場合でも,人体への影響は大きい. 説明の便宜上,私の「想像」を書いた.この「想像」が正しいかどうかは別として,次のことは真実である(重要なので,もう1度書く). 1.「被曝後ただちに」ではなく,あとで現れる影響もある.これこそが放射線の怖さである. 2.健康を守るには内部被曝を避けることが極めて重要である.放射性物質は微粒子や分子であり,つまり空気であり衣類や髪や食物につくホコリである.呼吸をするとき,飲食するとき,放射性物質を体内に取り込まないよう,とことん注意せねばならない. 暴走する原発の影響範囲内にいる方は,これらのことを是非心にとめておいて欲しいと願っている. 追記. 農作物や水道水から放射能が検出されている.厚労省は「基準値」を示して,それ以下なら問題ないとして切り抜けようとしているらしい.これは科学的というよりは,政治的な判断のように私には見える. 私の「想像」に基づいて,次の1点を付け加える.ただし,これは上記2点ほどの根拠はない. 3.食品や飲料水の放射能汚染は,量が微弱でも危険である.「基準値」に頼るべきでない. 追記2. ビキニ環礁での水爆実験や,その他太平洋での核実験に巻き込まれた漁船乗組員は,じつはたくさんいます. http://www.kochinews.co.jp/rensai04/kaimetsufr.htm その事実が一般に知られなかった1つの理由が,風評被害に対する関係者の警戒心です. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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