笛吹きプロジェクト
原発関係の過去記事を掲載しています.今回は,ブログ「浦戸湾」からの転載です.2011年05月21日の記事です.===========================笛吹きプロジェクト 菅直人は狂っている.年間20mSvなどという基準を設定して,安心安全ばかりを吹聴している.これは本当に危険なことだ. さまざまな状況のもとで現実には難しいかもしれないけれど,子供たちを放射線から守る最良の方法は,「集団疎開」だと思う. 「ジャーナリスト木下黄太のブログ」http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927によると,「子どもたちを放射能から守る福島ネットワークhttp://kofdomofukushima.at.webry.info/という団体ができたらしい.その紹介の中で,「学童疎開というテーマを考えるべき」という見解にも触れられている.子供たちを避難させるべきだ,という論説は,今も時々見かける.可能であれば、絶対そうした方が良いと私も思う.この案を私はひそかに「笛吹きプロジェクト」と名付けている.出典?はもちろん「ハメルンの笛吹き」だ. 中世のドイツ.ネズミの大発生に苦しむハメルンの町に,まだら模様の服を着た男がやって来た.男は笛を吹いてネズミを退治し,そして子供たちを連れ去った. 子供たちはどこに行ってしまったのだろう.ブラウニングの詩http://www.indiana.edu/~librcsd/etext/piper/text.htmlは,物語を終えるにあたって,不思議な指摘をしている.289 And I must not omit to say290 That in Transylvania there's a tribe291 Of alien people who ascribe292 The outlandish ways and dress293 On which their neighbours lay such stress,294 To their fathers and mothers having risen295 Out of some subterraneous prison296 Into which they were trepanned297 Long time ago in a mighty band298 Out of Hamelin town in Brunswick land,299 But how or why, they don't understand.そして,このことも言っておかねばならないトランシルバニアのある1族は近隣の人々が言いそやす彼らの異国的な習慣や服装についてこういう説明をしている自分たちの祖先は地下の牢獄から来たのだと遠い昔,その牢獄に送り込まれたのだとブルンスヴィックのハメルンの町から.なぜ,どのようにかは,わからないけれど,と 学童を集団疎開させる具体的な方策はわからない.しかしそれが子供を放射線から守る最良の方法であることは確かである. 現実には人々それぞれの生活がある.それに放射線は「ただちに健康に影響がある」ようなものではない.おまけに菅直人は,こともあろうに許容レベルを20mSv/yに引き上げるという,最悪の選択をしてしまった.子供を犠牲にすることに何の抵抗感も持たない.それが現在の日本国政府であるらしい.残念なことだ. 「結局、何らかの政治決断があれば望ましいし、無理ならシンドラーのリストではないが、助ける事のできる子どもたちだけでも助けたい」と上記ネットワークの人は言っているそうです.