キューバ テレビ番組 編
キューバ旅行、一人であまりやることがない。やることが無いので部屋に帰ってテレビをつけた。小さいころからテレビっ子の私はテレビが苦にならないので思い切り楽しむ。社会主義だからか、ホテルでは中国放送が流れている。しかも3チャンネルも。中国の番組“非凡少年”では子供がジュースの空き缶を時間内にどのくらい倒さずに積み上げられるか、などのチャレンジが繰り広げられている。会場が異様にでかい。何かの集会や歌番組もすごい人数が集まっている。“中国はやっぱり人が多い”とキューバで学ぶ。その他アメリカ、フランス、イタリア、メキシコなどの番組もあるが、やはりロシアの番組も放映されている。近所の人とのいさかいや、恋人とのいさかいを裁判風にアレンジした番組。日本にもこういう番組があったとおもうが、ロシアのこの番組は淡々と表情一つ変えずに進行する。視聴者は楽しんでいるのだろうか?本当の裁判のようにシリアスな感じがお国柄か?一番の見所はやはりキューバ国営放送だ。“薬の正しい量”という10分番組。ドラマ仕立てで、副作用がでた子供に慌てふためく親たち。解決策は“病院に行って相談する”、というもの。“本日”という番組は過去の歴史で今日は何が起こったか、を説明する。やはり、マリア女史がゲリラに参加した日、などキューバの歴史に関するものだった。また、選挙が近づいていたため、選挙での投票の仕方を説明する番組もあった。これもドラマ仕立てで、かならずバックにはクラッシック音楽が流れる重厚なムード。配給制度によりわが国には貧困や食糧難が無い、という宣伝も流れる。どれもなんとなく60年代、70年代風の画質やCG構成だ。またもやタイムスリップ気分を味わう。革命家チェ・ゲバラを記念する番組が永遠に流れていた。チェ・ゲバラの歌のコーナーなどもあり、24時間テレビの司会者のような人が司会進行し、各地のゲバライベントの様子を伝える。ドラマ“Oh! ハバナ!”は首都ハバナ市で繰り広げられる人間模様を描いたソープオペラ。社会主義のため、財産問題や出世競争、という問題がないのが他の国のドラマと違うところ。15歳の娘が結婚したいと言い出したが、相手はどうしようもない男で親が反対する、など社会主義国ならではの身近な問題にフォーカスされている。泣き叫んだり、身振り手振りが激しく感情表現が豊か。ラテンの血が騒いでいる様子。やはりキューバの放送は全体的にまじめな番組が多い。パリス・ヒルトンなどの番組が流されたらさぞやひんしゅくを買いそうな雰囲気だ。やることがなくビーチに戻る。やしで作ったパラソルになぜか人の顔が貼り付けられている。テレビ番組とはうって変わって社会主義らしからぬほがらかさ↓