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2007年04月10日
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テーマ:統一運動(71)
カテゴリ:第9章
ロシアの歴史に永遠に残る名前
 文先生が口を開かれた。
「大統領。大統領は偉大な仕事を成し遂げられました。ソ連大統領の地位は差し出しましたが、あなたはいま『世界の大統領』になられました。そしてこれは『終身大統領』です。誰もあなたの長期執権をけなす者はおりません。ロシアの歴史に永遠に残る名前はカール・マルクスでもなく、ウラジーミル・レーニンでもなく、ヨシフ・スターリンでもなく、ただミハイル・ゴルバチョフのみでありましょう。
 それよりもさらに重要なことは、あなたが永遠に世界平和の使徒となられたことです。あなたの知恵と勇気によって、戦争なしに世界平和を成就しました。あなたは恐ろしい核戦争の恐怖から世界の人々を解放したのです。あなたは何かを失ったかのように寂しく思ってはいけません。あなたは最も大きなもの、永遠なるもの、美しいもの、偉大なものを得られました。あなたは神様の仕事を成し遂げたのです。
 私から見れば、あなたがいま生きていることが奇跡です。これこそ、われわれが共にその感謝と栄光を神様に捧げなければならないことです。神様があなたを保護されたのです。本当に感謝すべきことです。そのために私は、一九九〇年にあなたに必ず会わなければなりませんでした。あなたに天運と神様の保護をもたらすためでした。
 大統領。あなたは神様の愛する人であり、平和の英雄です」
 ゴルバチョフ氏の目にはまた光るものがあった。
「レバレンド・ムーン。私はきょう大変な慰労を受けています。その言葉を聞くと力が出ます。私はこれからの余生を世界の平和事業のために献身するつもりです。私はモスクワに『ゴルバチョフ財団』を設立しました。私は先生を信じる人間ですから、今この財団を支援してくださり、私がやり甲斐のある平和の働き手となれるようにしてください。私はレバレンド・ムーンがなさっている仕事に大きな感銘を受けています。今回ソウルに来ることにしたのも、私が先生を尊敬するからです」
 文先生は次のように単独会談を締めくくられた。
「大統領。私は永遠にあなたの友です。また、あなたの支援者です。平和事業はわれわれ共同の事業です。われわれは共に、世界人類の究極の真なる平和のために前進しましょう。大統領と令夫人、そしてその家族を天が継続して保護してくださるでしょう。私はあなたのために祈ることを忘れはしないでしょう。さあ、それでは、明日会議の席上で会いましょう」
 これはモスクワのクレムリン宮殿での単独会談に劣らないほど感動的な会談であった。こうして、文先生が期待されたように、クレムリン宮殿でゴルバチョフ大統領に会って祈祷したことが、彼の生命を救う条件になったことが明らかになった。なんと不思議に編まれた神の摂理であろうか! ここに天が臨在され、運行しておられることを、一体誰が否認するであろうか。
 次の日、三月二十七日午前十時、ソウル中心部のロッテ・ホテルで第二回世界平和会議が開幕した。壇上には文鮮明先生御夫妻と並んで、ゴルバチョフ元大統領夫妻が座った。
 この日、文先生の創始者演説(「真の平和の根本原理」)に続いて、ゴルバチョフ元大統領の基調演説(「二十一世紀と世界平和」)があった。彼は一九八五年にソ連共産党書記長として執権してからソ連帝国終焉までの回顧を交えながら、将来の世界平和を希求する名演説をした。
 彼の基調演説の後、壇上で再び勲章授与式が行われた。ラテン・アメリカ統一連合の「自由と統一のための大十字勲章」であった。この勲章こそは、一九九〇年四月十一日にソ連大統領執務室で授与された勲章である。しかし、この事実はそれまで秘密にされていた。再度、同じ勲章授与式を行った理由は、この秘密のベールを剥いで、かつての勲章授与式を公式化するためであった。旧ソ連帝国の最高権力者は、今はノーベル平和賞授賞者(一九九〇年十月)であり、今度は「平和の使徒」「世界の大統領」の位置で再び大十字勲章を受けたのである。ゴルバチョフ氏も、それを見つめるわれわれも、感慨無量なることこれに比べるものがなかった。





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最終更新日  2007年04月29日 13時51分50秒
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