結局名前も覚えようとしなかった薄情者のひとりごと
あまり背が高いとはいえない僕よりも小さくてやわらかそうなきれいな髪で包まれた頭の中には図書館ひとつ分の知識が詰まっていてガキでバカまるだしの僕の話も楽しそうに聞いてくれた好きなインディーズバンドの話や妹と眉を抜き合ってる話なんかしてくれたまさか最後になるなんて思わなかったから僕は「バイバイ」なんて言ってとっとと先に帰っちゃったんだでも最後になるって知ってたらどんな話をしただろう?あの日僕は「もったいないおばけが出るよ」って怒り狂ったんだ君に対してじゃないこの世界の仕組みに対して相変わらずガキでバカまるだしの僕を君が残した窓から唇に白い絵の具を塗ったシンデレラが閉じ込められた塔の中から19歳の少女が見ているお気に召したらクリックプリーズ→