カテゴリ:建築家とマーケティング
世の中に7という数字がやたらと多い。
有名なものに「7つの習慣」や「マッキンッゼーの7つのS」や「荒野の7人」、「七福神」と次々でてくる。 それは、人が"瞬時"に何かを認識したり、行動しようとするとき、7つの尺度を持って、認識し、重み付けのバランスをつけられるからである。 例をあげれば、マンションを購入する時 1>生活で快適な開放感が得られるか 2>文化的生活ができるかどうか(自然環境含む) 3>安心感(安全性、耐久性、無害性、重厚さ) 4>文明性&利便性 5>面白さかっこよさ 6>良い人間関係が実現できるか。(家族内、近隣両方) 7>プライバシー だったとして、3-7を基準以上に満たしていれば、1と2のレベルによって、選択する。といったその作業を人は一瞬で行ってしまう。住宅でなくとも、ファミレスで無意識に料理を選ぶ時同じようなプロセスを無意識におこなっていたりする。本人はどうして選択したかわからないが、あきらかに選択しているのである。 しかも、その尺度は、人によっても変化し、状況によって変化し、対象によっては、全く異なる。 また同じものでも分類によって違う。同じ1つの万年筆でも万年筆としてなのか、筆記具としてなのか、アクセサリーとしてなのか、文房具としてなのか、その7次元空間の構造が違う。 じつはこれらの変化がマーケティングと大いに関係する。(後述) 記憶する時もその「7次元空間」とともに尺度に重み付けのバランスが施される。つまり、頭の中に無数の7次元空間が存在するわけである。人ってすごい。 現実空間は3次元、時間を入れても4次元、SFの亜空間をいれても5次元なんだから、無数の種類の7次元空間が存在するなんて考えるだけでも寝られなくなる。 記号論でいう意味ー記号の関係生成とは、相関のない7つの尺度とそれに対する重み付けが決まって、その7次元意味空間にあるていど記号が固定された状態の事と私は解釈している。 つまり、7つの尺度は人が何かを俯瞰できるための尺度として、漏れなく、余りなく完結形である。 末広がりの8は、変化を予兆させる、動きの数字。 オーメンの666は普通に見えて、何か重要なものが欠けている、不吉な数字。 パチスロの777は、満たされて、安心できる、達成感をもたらす、喜びの数字。 前のブログの"建築家とマーケティングってどういうこと?"に書いた、"私見"はここを始点として全貌を考えてみたい。 PART2 お楽しみに!! PS これは、私にもっとも重要な影響をあたえた、大学4年時の環境心理学の研究時に得た知識をベースに漠然と考えてきたことをブログを通して、整理しようとしたことがきっかけです。 ※環境心理学の研究--SD法と多変量解析(特に因子分析)を利用して、環境を判断する意味空間を明らかにして、目的別の総合的に良い建築を効率良くつくるための研究。それは、文部省科研費の援助もいただきながら行い、公団住宅仕様や、意匠系建築法規に生かされたんじゃないかと思います。 斉藤平蔵先生、故林知己夫先生ありがとうございました。 ※最近では、コレスポンデンス分析という便利なものもあるらしい。しかしアウトプットは画面でも、紙でも、2次元だから、判断するときは要注意。 先入観を持たずに沢山の形容詞対を使い、7軸を明らかにしたうえで、重要な2軸を使ってアウトプットしないと、ピントハズレになるのはおなじかも。 それにしても、人の無意識はすごい! 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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