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カテゴリ:日本語

 日本語講座のむずかしさ(4) 「手持ちの」日本語が狭すぎる

「おかしい」ということばには本来、主観的な意味合いが含まれている。何がどういけないとは言っていない。何かしらしっくりこないものがあるということで、漠然とした違和感に通じるものがある。
 もちろん、おかしいと思うのはあくまで直感であって、その直感を手がかりにして突き詰めていけば、それなりの根拠に行き着くことができる。

 一口におかしいと言っても、単に個人の感覚にすぎないものなのか、それとも本質的な欠陥のあるものなのか、具体的な根拠を書かせるようにすれば、問題は解決するはずだった。

 ところが、ここにもまた問題があった。
 たとえば、「ごく一部のデータから全体を類推するのは危険である」の「危険」が、現実に被害や危害が発生するものではないから、この使い方はおかしいと書いてきた者がいる。

 これはまさに、野球の「貯金×」を捉えて、実際にお金を貯めているわけではないので、この言い方はおかしいと言うのと同じ理屈である。
 お金の話でないのはだれもがわかっているけれども、あえて貯金と言う方が面白い。
 こういう表現は、それで日本語全体のシステムがくずれるわけではなく、これはこれでいいという母語話者の直観があって成り立っている。
「危険である」という表現も、本来は危害が発生する場合に用いる語をあえてもってくることによって、相手にそれなりの注意を喚起しているのであって、これを「誤りのもとである」などと言っても面白くない。
 
 もちろん、それなりに「定着」したものでも、問題があればおかしいとして退ければよい。しかし、どうも自分の「手持ちの」日本語が狭すぎ、なじみのあるなしで判断しているようなところがある。
 もう少し、日本語の幅を拡げなければ、本当におかしいかどうかの判断もままならない。

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最終更新日  2007年04月23日 17時39分32秒
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