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Torontoは世界の大都市の水準から見ても犯罪発生率が低く、比較的安全な都市であるが、どの国の大都市もそうであるように、年々犯罪発生率は増加しており、それに伴い犯罪内容も凶暴化しつつある。
つい昨日もダウンタウンのど真ん中の路上で人質事件が発生し、犯人の男性は人質の頭にライフルを付きつけたまま説得に応じず、結局射殺された。 動機などはこれからの捜査でわかっていくと思うが、犯人の近所の人のインタビューで、彼のことを悪く言う人は一人もいなかった。 夫婦喧嘩が事件の発端のようだが、極々普通の幸せな家庭を支えるお父さんだった彼に一体何が...。 今日の日記のタイトルは、ほぼ一ヶ月前のToronto Star(主要一般紙)のGTA(Greater Toronto Area)版の一面を飾った英雄ワンコのニュースについて。 日記に書こうとずっと思っていて今日になってしまった(_ _)。 病魔に侵された自殺願望の男が、自殺前にできるだけたくさんの人を道連れに、というとんでもない計画とともに大量の武器を車に積み、New Brunswick州からTorontoにやって来たのである。 町を物色中、男は一匹の犬、Danteと出会うのである。 DanteはハスキーとオーストラリアンシェパードのMixで、中型でトリコロールカラーのロン毛のハンサムなワンコ。 4年前シェルターから現在のオーナーに引き取られた。 Danteのオーナーはいつものように子供と他の犬2匹とDanteと共にドッグパークで散歩をしていた時、ふとDanteが傍から離れ、その男の元へ走って行ってしまう。 Danteのオーナーはいつもの事と思いつつ、Danteの行動を注意深く遠くから見守っていたが、まもなくするとその男とDanteは何か特別なつながりを確認しあうかのように遊び始めたのである。 時に静かに語り合い、時にじゃれあい.....。 Danteのオーナーはその様子を遠くからホッとしながら笑顔でしばらく見つめていたが、その男に声をかけようとDanteの名前を呼びながら近寄っていくと、男はDanteに『じゃあ、またな...。』と言いそのまま去っていったのであった。 数日後、Danteのオーナーの家に警察がやって来た。 違法武器大量所持の男を逮捕した、その男は自首し、自首した理由が、公園でのとある犬との出会いがきっかけであると話し、それがDanteではないか、と告げたのである。 Danteのオーナーはびっくりしつつも、 『Danteは普段から病んだ人の心を癒し慰める事をよくする子だし、それが大量殺人を未然に防いだ事になって本当に嬉しい。 でも、公園でDanteが彼を怒らせなくて良かった...。』というコメントを新聞に残している。 Danteはもちろん警察から表彰を受け、さらに警察名誉犬としても登録された。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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