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2014年08月19日
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カテゴリ:漫画・アニメ

★『 同窓生 ~人は、三度、恋をする~ 』 柴門ふみ (2011~12年)



電子書籍無料版、及びレンタルにて、全3巻 読了。

放送中の実写ドラマは観てません。
http://www.tbs.co.jp/dousousei2014/


柴門ふみの作品は、 『東京ラブストーリー』 や 『あすなろ白書』、『P.S. 元気です、俊平』、 『Age,35』 等を実写ドラマで観たり、エッセイを読んだことはあるが、漫画作品は、意外にちゃんと通して読んだのは少ないような気がする。


唯一、昔、購入して持ってるのは 『女ともだち』 (文庫版5巻) で、一話完結式でバブル世代の若い社会人の恋愛を描いたもの。(現在は、電子書籍版のみ、全6巻)

「女は腰掛けOL」、 「結婚相手探しが、最重要課題」 という時代背景を反映し過ぎているが故に、今読むと、時代遅れ感がハンパないが、恋愛の機微という面では、なかなかに秀逸なストーリーが揃っていて、平凡な設定のラブストーリーでも、20数ページで十分に印象に残るものが描ける…という、お手本のような作品集だと思っている。


『同窓生…』 は柴門さんの最新作で、 「25年ぶりに中学の同窓会で再会した40歳男女4人の恋愛模様」 を描いている。

40歳というからには、当然、全員独身フリーというわけもなく、色んな 「しがらみ」 付きの恋ってことになるのだが。


そもそも 20~30代の読者が多い青年誌で、40歳の不倫をテーマにした漫画を掲載して、どれだけ共感を得られるのか、と考えると、大御所の柴門ふみだから許されるのかな …という気がしないでもない。


Amazonのレビューを見ると、 「絵が粗すぎる」、 「ずっと柴門作品を読んできたが、これで最後にする」 といった、オワコン扱いな意見が多い。


まあ、線の粗さは昔からだし、私的には寧ろ、中年の 「くたびれ感」 が出てて良いんじゃないかと思うな (確かに、買ってまで何度も眺めたい絵ではないが)。

逆に、今回、ドラマは観てないけど、どこか 「小ぎれい」 で 「一般ピープルとは違う」 俳優たちが演じてしまうと、途端に嘘っぽくなるんだよな。

思い返せば、私にとって、過去の柴門ふみ原作のドラマは全てそんな感じだった。 原作の粗い絵だと、良い意味で人物の 「平凡さ」 や 「没個性」 が際立って感情移入しやすいのに、実写だと、演じる俳優にオーラがあり過ぎてリアリティがなくなるのだ。


普通は逆で、漫画でステキだったキャラが実写でイメージ合わなくてガッカリ、という方が多いのだが…。

『そこをなんとか』 (2014.1.6.の日記) の実写ドラマなんて、脚本もだが、キャストが、心底ガッカリだよっ!(第2シーズン放送中)
http://www.nhk.or.jp/drama/sokonan2/


ところで、柴門さんご本人がインタビューで 「同窓会は、みんな不倫したくて参加する」 的な発言したらしいが、それって、学生時代にリア充だった人たちだけなんじゃないかな。

普段、くたびれたオジサン、オバサンにしか見られない人でも、学生時代、ある程度モテた人は、昔の威光でチヤホヤされる、…っつうのがあるみたいなんで…。


逆に、長い間会わずにいた過去の想い人が、外見の劣化以上に中身が進歩してなかったりすると、必要以上にガッカリする。

そういう意味で、同窓会をキッカケに不倫にハマる人がいる反面、美化されてた過去に落胆して、今の幸せを見直す良い機会になるかもしれない。


…なんか、作品自体の感想にならなかったが、原作の中身について触れると、設定が単純なだけに、ネタバレしてしまいそうなので控えとく。私的には、全3巻という尺も丁度よく、まあまあ面白かった。

ともかく、この作品読むと、中高年の恋愛が、色んな意味で 「めんどくさい」 ということだけは分かると思うので、若い人はこれを反面教師として、自由なうちにどんどん恋愛したら良いと思うヨ。




<関連日記>
2014.1.6. リアルと、少女漫画らしいフィクション性とを兼ね備えた法廷ドラマ ・・・ 麻生みこと 『 そこをなんとか 』













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最終更新日  2016年10月10日 23時34分17秒
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