「演じ分け」 が得意な声優 の行く末
謹賀新年。 年明け早々、くだらない与太話です。この前観た 『世界ふれあい街歩き』 (NHK BSプレミアム)で、萩原聖人がナレーションをやっていた。若い頃は、結構な人気俳優だった萩原君。何かのスキャンダル (※) やら、和久井映見との離婚やらで、何となく後ろ暗いイメージが定着しかけたところで、『冬ソナ』 のペ・ヨンジュンの吹き替えを担当し (2003年)、韓流ブームのどさくさに紛れて一定の存在感を持ち直した。(※) このスキャンダルの内容が全く思い出せず、つい、ネット検索で調べてしまった私でした。若手俳優として出だした頃は、ふてくされたような顔つきばかりが印象に強くて、声なんか気にしたことなかったが、ヨン様の吹き替えや、こうしたナレーションで聴いてみると、なかなか、 「爽やかな好青年風」 の良い声だ。ヨン様吹き替えの成功は、彼の表舞台での露出が減っていたことも、却って功を奏したのかな…と思う。余り俳優として売れてると、声主の顔がチラついて良くない。今さら俳優として、爆発的に人気が復活するとも思えないし、いっそのこと、アニメ声優含めて、声の仕事に専念すれば良いんじゃないかな…とも思ったが、しかし、この声に似た声をどこかで聞いたような気もする。その場では分からなかったが、後で 『 BLACK LAGOON 』(再) を観ていて、 「普通の青年役」 を演じてる時の浪川大輔に、ちょっと似てるかな…?と思った。( 「違う!」 と思った人、本題はソコじゃないので、ご容赦ください)浪川大輔は、ローティーンの少年役から、 『ルパン三世』 の石川五右ヱ門のような渋い青年、 『新世界より』 の不気味な化け物役まで、色々デキる人のようで、それはそれで、制作サイドは使い勝手がいいんだろうな、と思う。特に、最近の声優ブームの中では、 「内容がどうでも、浪川大輔がやるなら観る」 という固定ファンもいるだろうから、幅広い役をこなせる分、色んな作品で登用できて、有り難い存在だろう。声優養成学校等で、そういう風に鍛えられるのか、最近の若い女性声優も、幼い女の子役から、大人の女性、元気な少年役など、何でもこなせる人の方が多い位に思える。それでなくても、声優志望者が多い昨今、決まった声や演技しか出来ないのでは、似た声の声優がいくらでも出て来て、競争に勝てない時代なのかもしれない。けれども、色んな役をデキる声優って、声優本人としての人気が落ちたら、「便利屋」扱いに転じたり、見離されるのも早そうな気がするのは私だけ?勿論、小山茉美のように、シャロン・ストーンの吹き替えから『Dr.スランプ アラレちゃん』 のアラレちゃんまで、2パターンを演じ分けて成功した大御所もいることはいるが、小山さんは他の人に替えがたいような特徴や上手さがあったからなあ。本来は、野沢雅子なら 「元気な少年」 役、古谷徹なら 「ウブで生真面目なハイティーン」 役、森功至なら 「育ちの良い二枚目」役、 「オッサンやジジイ」 なら永井一郎…といった、その人を代表する強固なイメージがある方が、生き残りとか、この世界で名を残すという意味では、有利なような気がするのだが。「器用貧乏」 って言葉もありますからねぇ。…ま、大きなお世話だろうけど。<関連日記>2011.10.21. 最近の声優さん2011.10.22. 絶滅危惧種?・・・「鼻声」声優2012.3.17. 世界は「僕等」を中心に廻ってるらしい・・・『僕等がいた』(アニメ版)2012.3.20. やっぱり、アニメって「声が命」なのかな・・・。【送料無料】世界ふれあい街歩き BOX 8価格:13,230円(税込、送料別)BLACK LAGOON 001 BLACK LAGOON(Blu-ray) ◆20%OFF!価格:4,788円(税込、送料別)