
11月9日、歌手の大橋純子が亡くなった。73歳没。食道ガンの再発で闘病中だったという。大橋は昭和51年(1976)に「ペイパー・ムーン」がヒットし、以後も「シンプル・ラブ」「たそがれマイ・ラブ」「サファリ・ナイト」などを立て続けにヒットさせた。昭和57年(1982)には「シルエット・ロマンス」で日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞するなど、その歌唱力でスターへの階段を上った。
同じ事務所に、10月18日に亡くなったもんたよしのりが居る(本名は門田頼命=かどたよしのり、72歳没)。もんたは「もんた&ブラザーズ」として再デビューした昭和55年(1980)の「ダンシング・オールナイト」で、若者を魅了した。そのパワフルなハスキー・ボイスを創るため、波止場に行って大声を張り上げ声を潰した逸話は有名だ。
実力抜群の二人がデュエットを組み、コーセー化粧品・夏のキャンペーンソング「夏女ソニア」を発表したのは、昭和58年(1983)。ワタシが大学4年の時である。その圧倒的な迫力は、間違いなく、時代の最先端を走っていた。もんたはこの年、自身が作詞・作曲した「ギャランドゥ」を西城秀樹(1955-2018)に提供している。
それにしても、今の季節は夏じゃなく、秋なんだよ、二人とも。早すぎるよなぁ。合掌。