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カテゴリ:観光
![]() 修学旅行なら、春日大社の後は東大寺の大仏を観るのが定番だが、この暑さではなかなか。とりあえず奈良公園まで出たが、鹿に煎餅食わせるよりも、まずは自分たちの腹拵えだ!奈良県庁のコンビニで昼食を買い、一休みしていたところに、あの国の人の集団がどっと押し寄せ、私たちの周りの椅子を占拠する。その集団が去ったらまた違う集団が来て、私たちの周りの椅子を占拠する。その集団が…。いったい、ループはどこまで続くやら。 この後は興福寺へ行くことにしたが、妻はちょっと疲れていて、もう少し休むと。「アシュラは前に東京で観たしね」と言うので、ワタシは独りで国宝館へ向かった。 国宝の阿修羅像は、東京国立博物館で開催された興福寺創建1300年記念「国宝・阿修羅展」で観た(2009年4月17日付けブログ)。とにかく人出が凄まじく、像の周りを取り囲む行列が幾重にもできていた。30分待って像の前に出ても、立ち止まることができないから、観られるのはわずか30秒。それはあんまりなので、もう一度並んで観直したものである。それが今日は並ぶ必要も無く、阿修羅像はただ目の前にある。有り難いことである。 他にも素晴らしい仏像がたくさんあったが、ワタシは日本史の教科書で有名な「興福寺の仏頭」に心打たれた。天武天皇が亡き蘇我倉山田石川麻呂のために造らせたと云い、西暦685年の造立と分かっている。かつては飛鳥山田寺の本尊仏だったため「山田寺の仏頭」とも。文治3年(1187)、興福寺東金堂の本尊薬師如来像として迎えられたが、応永18年(1411)に被災し、頭部だけが残った。応永22年(1415)、再興された東金堂本尊の台座に納められ、昭和12年(1937)に発見された。銅造、鍍金(金メッキ)。頭部総高 98.3cm。大らかに流れる眉。弧を描く上まぶた。水平に伸びる下まぶた。直線的な鼻の表現。ふっくらとした唇。逞しい顎の張り。若々しい顔立ちに、仏教導入期である白鳳時代の清新さが覗いているかのようだ。 近鉄奈良駅から春日大社まではタクシーにしたので、帰りの距離感が分からない。興福寺を出て「またタクシーにしようか」と話していたら、県庁前の売店の人が「歩いて10分もかからないよ」と教えてくれた。妻もだいぶ元気になり、ヒョイヒョイと軽い足取り。すんなりと駅まで行けた。今夜はホテルでゆっくりすることにし、駅ショクでパスタを食べて帰ってきた。明日は、嵐山方面だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025年07月16日 22時23分17秒
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