遊漁で釣られるサクラマスが多すぎな件。
サクラマスのことを調べていると、水産庁・国立研究開発法人水産研究教育機構のホームぺージにたどり着いたのですがその時、遊漁で釣られるサクラマスの調査結果がありました。とても興味深い内容でしたので少しまとめてみたいと思います。遊漁で釣られるサクラマスが多すぎな件。近年のサクラマスの動向水産庁 水産研究・教育機構によれば、近年の日本海沿岸で漁獲されるサクラマスの送料は1990年代以降、年々減少する傾向にあるようです。その中で最も顕著なのが、富山県。かつては20トンを超える漁獲があったが今は5トンにも満たないそうです。北海道は、近年はどちらかと言うと横ばい。そして、そこまでの変動は無いにしろ長期的にみれば減少したと考えられているようです。引用:水産庁 水産研究・教育機構ホームページ水産庁 水産研究・教育機構が公表している↓↓↓(PDFファイルで見ることができます)平成30年度国際漁業資源の状況 61 サクラマス 日本系の中で、興味深いことが書いてありました。「管理方策」の中で、放流効果は十分に得られていないだけでなく、近年の研究から、放流魚は野生魚を駆逐すること、放流による密度増加はヤマメ幼魚の成長率低下を招き、結果として将来的な漁獲対象であるスモルトの出現率が低下することが分かってきた。一方、近年漁獲されるサクラマスのうち 70 ~ 80%は野生魚であること、河川分断化解消などにより産卵河川が増加していることが報告されている。これらを踏まえると、ふ化放流事業よりも自然再生産に 重点を置いた資源管理を検討する必要がある。引用:水産庁 水産研究・教育機構ホームページと書いてありました。引用:水産庁 水産研究・教育機構ホームページ上のグラフを見てもサクラマスを増やしたいからと言って、放流魚を増やせば良いって簡単な考えは通用しないようです。放流魚は野生魚を駆逐し、ヤマメ幼魚の成長率低下を招く。そして、スモルトの出現率を低下させてしまうデータがあるとのこと。しかも、近年漁獲されるサクラマスのうち7,8割は野生魚だと言う。そう言われてしまうと、サクラマスの資源確保について考え深いものがあります。遊漁で釣られるサクラマスはどのくらい?遊漁で釣られるサクラマスの数を調査した方がいらっしゃるようです。少し古いデータ調査ではありますが、↓↓↓北海道総合研究機構HP(PDFファイル)北海道におけるサクラマスの放流効果および資源評価に関する研究 宮腰 靖之北海道水産不可研報 60, 1-64,2004この一文を読めばサクラマスの色んなことがわかるようになっていますが、結構な量ですのでP26まで飛ぶと良いでしょう。ここでは遊漁船によるサクラマスの釣獲尾数を調べています。文字量がそれなりにあるので、色んなことを要約させていただきますが、胆振管内において、サクラマスの遊漁船27隻~42隻を対象に釣果を調査したとのこと。この調査でわかったことは、シーズンを通したサクラマスの釣獲尾数は1999年で66844(11685)尾、2000年で57454(6559)尾と推定されたとのこと。※()内は標準誤差更に、北海道での年間のサクラマス漁獲尾数の12~13%に相当する数量が胆振沿岸の遊漁により釣られていたことが推測されると言うこと。これは、かなりの数ですよね。ショアからの釣果も入れたら一体どのぐらいになっているのでしょうか?私の個人的な意見を言えば、釣り人ですから、当然それなりに魚をキープして食べますし、釣りあげた魚のオールリリースなんてことは魚種にもよりますが、ほとんどありえないと思います。近年の漁獲量は横ばいの数字を見ても、スモルトになるサクラマスが野生魚が多いのであれば、それなりの個々の釣り人が資源確保に取り組むことも必要かと感じる数字でした。釣りですから大きい魚が釣れれば楽しいですし、数も沢山釣ったら楽しいですが、特にサクラマスを年に何十本と釣る、釣り慣れた上級アングラーは自分で食べきれないようなサクラマスに関して、積極的にリリースを心がけた方が良いかもしれませんね。ただ、相手はサクラマス。オフショアでも撃沈は当たり前にしますし、ショアからでも一年で1匹も釣れない方なんてのもザラですから、その年その年で試みを変えるのアリだとも思える内容でした。まとめ釣り人の釣る魚の数って凄い量ですよね。秋のサケ釣りだったらいったいどんな数になってるんでしょうか?私のブログを見ている方は私と同じ、釣りが大好きな方かと思いますので、同じ趣味を共有する者として、個人の裁量によりますが、ずーっと釣りが楽しめるようにキープに関しては節度ある釣りをしましょうと呼び掛けたいものです。最新のサクラマス情報北海道の釣り情報はこちらからご覧ください!↓↓↓