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石の不足かと思ったら―そんなわけない?―「医師の不足」でした。
それも地域的な格差がかなり激しく、北海道とか東北とかいった、地方でそれが切羽詰った問題になっているというのです。 それが顕著な傾向になるきっかけになったのが、2年前に法律が変わって、 「研修医が自由に研修場所を選べるようになったから」 大学に残らないで、待遇のいい私立の病院へ行ってしまい、 →そのままそこで就職するようになって大学病院の医師が不足する →地方に出していた医師を大学病院へ引き上げる →地方の病院に医師がいなくなる という流れが起こり、格差が急速に拡大?したということのようです。 この流れを食い止めようと、研修医が開業する時に5ヶ月くらいは地方の病院勤務を義務化するとか、自治医大や地方の大学の定員を増やそうとか、いろいろ言われているようですが。。 勤務先を自分で決められないのでは職業選択の自由を侵すという声もあるようです。 それにしても今の今、必要な医療が受けられなくて困っている人が大勢いるのに、今要望に応えられないのみならず、10年先の医師の手当てすら覚束ない、というのはいったいどうしたことでしょう。 今の今、必要とされている医療を、自分こそがホンの一部でも担いたい、という人たちがこぞって現れないものでしょうか?・・・といいつつも、 そういう問題をたてることは現実的ではないかも。 お金でことを解決したくないですが、現実的にお金をたくさんかけないと、医者にはなれません。その「もとをとる」ためには、ある程度稼がなくてはならないでしょう。 大学病院の研修医は大変な苦労があるのに、報われないという話を聞いたことがあります。 それだったら、少しでも待遇のいい、民間に流れていっても、その人個人を非難することはできません。 ここでも、社会のあり方が問われていると思います。 産婦人科の医師がいなくて、子どもを産みたくても安心して出産できるところが近くにない、ということが最近話題になりましたが、それも根は同じだと思います。 「儲け」が社会的に見て一番の価値であるような社会 それが一番の問題ではないでしょうか?(←トートツかな?) 人それぞれの「価値」が違う、一人一人に違う値段がつく、そんな社会では人の心は荒廃していくばかりだと思います。 何を一番大切なこととして次世代の子どもを育てるのか ついそんなことを考えてしまう今日の「ラジオ夕刊」でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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