昨日、今年最初の自然観察に目黒の林試の森公園へ行きました。
今回は、木の観察をしました。
<スズカケのキ(鈴懸の木)>
プラタナスと呼びますが、スズカケノ木です。
スズカケには、スズカケノキ(鈴懸の木),アメリカスズカケノキ(亜米利加鈴懸の木),モミジバスズカケノキ(紅葉葉鈴懸の木)の3種類があり、一番多いのは、モミジバスズカケノキ(カエデバスズカケノキ;楓葉鈴懸の木)です。
この3種類、この時候では実の数で見分けられます。
モミジバスズカケノキは実が果軸に 2,3 個(まれに 1 個か 4 個)つきます。
アメリカスズカケノキは果軸に 1 個ずつつきます。
また,スズカケノキは果軸に 3 ~ 5 個つきます。林試の森公園には、スズカケノキがありますが、日本では大変めずらしいのです。
スズカケノキ(鈴懸の木)というのは,落葉後に実がつり下がっている様子をたとえてつけられました。
この木は、樹皮が大きくはがれるので,葉や実がなくてもスズカケノキ、プラタナスだとわかります。
<ダイオウショウ>
大王松。松属の中でもっとも長い葉を持つのでこの名がつきました。
北アメリカの東南部が原産地で、樹高は40mを越えるというが、日本ではその半分程度にしかならない、とのことですが、結構高い木でした。
葉の長さは老木では20~25cm、若木では長さ40~60cmです。
球果(マツカサ)は長さ15~25cmと大きいです。
いけばなの花材として使われています。
<ユーカリ>
ユーカリは、学名の英語発音、ユーカリプタスを日本で短縮した略称に由来します。
コアラが食べるとして、有名です。
葉から取れる精油は殺菌作用や抗炎症作用、鎮痛・鎮静作用があるとされています。そういうことで、アロマテラピーなどに利用されています。
ただし、「コアラは美食家であり、新芽しか食べない。 コアラが食べるユーカリの種類は限られており、ユーカリなら何でも食べるというわけではない。」ということです。 オーストラリアでは気候がとても乾燥しており、山火事が頻繁に起きます。
ユーカリの種は、山火事を経験した後の降雨により発芽すると言われている。
だから、火事がいかないと芽が出ないということも言われますが、人工的にこの条件を満たすために、フライパンで種をさっと煎ったり、熱湯をかけたりするそうです。
でもすべてがそうではないようです。そうでないと、絶えていますよね。
<キズタ>
椋の木に絡まった蔦、キズタです。
巻き付くことはないので、締め付けて寄主の樹木を枯らすことはないそうです。
樹木に登る場合には落葉樹を寄主とする場合が多いそうです。
冬でも葉がしげっているのでフユズタともいいます。
冬から春にかけて実は熟して黒くなります。