今年、東海七福神を歩こうと思ったのは、まずの目的は、半日で回れる七福神めぐりですが、それに、旧東海道、特に品川宿を見ることと、富士塚でした。
冨士塚は、品川神社の正面入り口の急な階段の左手にあります。品川富士とも呼ばれています。
昨年、新宿の富士塚を中心に回って、ここの富士山も気になっていました。
品川神社の富士塚は、明治2(1869)年に、北品川の丸嘉講(まるかこう)の約300人によって造られ、その後大正11(1922)年に、第一京浜国道の建設のため西に数十メートル移動して、現在の場所に再建されたものです。品川区指定有形民俗文化財です。
丸嘉講では、現在も毎年7月1日に「山開き行事」をしているようです。
丸嘉講の人々は塚のふもとの浅間神社に、行衣(ぎょうい)という白装束で集まり、富士塚に登山して遥拝を行っています。
登り口右に、胎内窟があります。
![品川冨士 登山口の胎内窟](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/63/0000466463/29/img5afe2d73zikfzj.jpeg)
いろいろ石碑が建っていますが、めずらしいな、と思ったのは人丸大明神を祀ってある石の碑でした。人丸さまは、柿本人麻呂のことです。民俗信仰で、人丸さまといって、主に、火、止まる、火防と水神としてあがめられました。
富士塚に人丸さまがあるというのは、どういう意味あるのか気になります。
![品川冨士、7合目の人丸大明神](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/63/0000466463/30/img69b69d47zikfzj.jpeg)
![品川冨士 頂上から](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/63/0000466463/31/img89ad292fzikdzj.jpeg)
頂上は広いですが、浅間さまはまつられていませんでした。
高さ約15mということですが、眺望はすこぶるよろしいです。
タモリさんが、NHKの番組で、品川を歩いた時の最初がこの品川冨士でした。
富士塚について何か言うかなと思ったら何も触れませんで、街を眺望しました。
天王洲のビル群や、レインボーブリッジの一部分が見えると言われて探したのですが分かりませんでした。
今回、そこのところを撮るのを忘れました。
品川神社の入り口の鳥居のところを上から撮りました。
ほんものの富士山も昔はみえたはずなのですが今はたぶんみえないと思います。
ふもとには富士浅間神社がまつられていました。
![浅間神社](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/63/0000466463/36/img4fc3aab1zik9zj.jpeg)
狛犬の台座には富士が彫ってあって、めずらしいです。
品川神社の鳥居には龍がまとわりついていて、これもめずらしいです。
品川冨士は、京浜急行の新馬場駅へ入る電車からも全体がみえます。本で読んでいたので見逃しませんでした。