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美術館で、小学4年生と話をしながら絵を見て回る鑑賞をしました。
環境のことが忙しくて、事前学習に行かれないことから、美術館の鑑賞は、少し下がって、見学をしていたので、今日は久しぶりです。 8名と少し多い人数ですが。面白かったです。 やはり見学するより、一緒に見て回る方が良いです。当たり前ですが。 作品に黒い幕の切れ目から鼻だけ出している自画像があります。その鼻で、自画像としているのです。 作者は、マリー・ルイーズ・ド・ギール・ベルエンストラーレです。 長い名前だと思ったら、ド・ギールは最初の夫の名前、ベルエンストラーレは2番目の夫の名前だということです。 スエーデン出身で、主にストックホルムで活動していて、元はダンサーそして画家として活躍、さらに今はというのは現在も活躍しているということで、映画関係のことをしていて、衣装デザイン、出演、監督もしているというマルチな人です。 それだけに評価が高く、王立美術大学の学長、また、王立劇場のディレクターにも就任しています。 もちろん、子どもはそんなことを知りません。 「どうして鼻だけ描いたのでしょうね」と聞いてみました。 女の子が「顔に自信がなくて、鼻だけ描いたのだと思う」と答えました。 「他にない?」と言ったのですが、みんな「私もそう」と言う答えでした。 つられているのかもしれませんが。 この鼻の自画像は「私がだれだか分かりますか」というメッセージが込められているのだそうです。そうなら、タイトルをそうしてもらいたかったなと思いました。 そのタイトルがあれば、マルチで活動している人の自信というものが、感じられます、鼻だけ描いた意味が感じられます。 これ実は先日、テレビでもこの絵の鑑賞をしていて、その番組名は忘れましたが、そこでは、「<何にでも鼻をつっこむ私>という感じの絵だな」というコメントがあり、それを聞いた人が「スエーデンでもそんな言葉あるかな」と笑って終わりました。 このコメント、おもしろいですね。 これを使ってみようかな、と思ったのですが、画家のことを詳しく説明しないといけないので止めました。 この鼻の自画像と、自分のイニシャルだけを描いて自画像とした作品、強い印象を与えます。私には。 でも、子どもとの対話にもっていくのは、少し難しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.26 21:01:34
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