カテゴリ:つや山頭火
私が月だったらいいのに
私が産んだあのコらが、 夜の長さを夜の短さを 楽しんで惜しんで満たされたくて 足元の枷を振り払うように歩いている時 ふと、月を見上げたら 私が月だったらいいのに 私を産んだあの両親が いくつも過ごした夜の中に 確かに娘の存在があったことを 夜の来訪の早さにふと思い出した時 ふと、月を見上げたら 私が月だったらいいのに 私が愛してるあの人が 少し離れた距離の空の下で お互い今ナニをしているのかわかっているけど タバコを買う時洗濯を干す時 ふと、月を見上げたら 私が月だったらいいのに 私が愛したあの人が もっと遠い距離の空の下で 思い出のロッカーに閉まった夜を 私がふと思い出す時あなたが ふと月を見上げたら 私が月だったらいいのに お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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