As time goes by

吉兆味ばなし　という本があり、１．２．３と、
本棚には揃っている。
暮らしの手帳社の出版である。

暮らしの手帳という花森安治編集長率いるこの雑誌社は
ちょっと変わっていて広告を掲載しない雑誌である。

暮らしの情報が入りにくい状態で結婚生活に突入したのでしばらく購読した。まだ、納戸にあるはずだ。連続使用の商品試験をしてたり、商品開発の提案をしたり、、
【4枚までメール便可能！】暮らしと共に40年 暮らしの手帳と共同開発日東紡　新しいふきん

雑誌を検索したらふきんが出てきた。

主婦の友、ではなくて、婦人の友、という雑誌もあった。
（今もあると思います）
これは
友の会、という組織があって、その機関紙的な役割をしてる。

イイカゲンで申し訳ないがハニさんの御一統さんのご提唱にて
出発したと覚えている。

この、友の会、小さな10名ほどかの集まりをもより、と言った。

たまたま、あたしの子供が小さいころ、マンションの4階に住んで居たのだけど
３階の方が、この、友の会であった。

お子さんがいらっしゃらない事もあり、
ウチが年子でウルサイと、
文句を言って来られたのがそもそものお付き合いの始まり。

子供がいない暮らしを長年継続し、もう産めないか、、という
ご年齢でもあり、（要するに主婦業大先輩）
おまけに、この、友の会会員である。

非常にキメ細やかな家事全般の指導？があるわけである。
たとえば、、、
友の会のやり方、その一、卵。
卵は割って料理するのだが、その殻、殻の中に少しの白身が残ります。
これは、
もったいないので、必ず指でこそげます。
（これしか覚えてないけど、これは全てを物語ります。ねえ、）
あたしは、今でもこれを実行しております。これだけですが。

御節の季節になると、
友の会レシピをもよりで、共同制作。
だから、おなますにあたると、日がな一日おなますの大根の千切りを
する羽目になります。
日がな一日、するので、
立派な御節が手に入ります。

かなり、入会を勧められたが結局、入らなかった。
生協には入ったけど。

でも、
暮らしの手帳はしばらく、購読した。

婦人の友、暮らしの手帳、ともに、生活には役立った。

ところが、、、
息が詰る。

なぜか、。理由は
要するに、しなきゃいけないばかりで、自分が惨めになってくるのだ。

よく出来る方、お母様からしっかり家事の躾を受けている方は
そうでもないかもしれない。。
だけど、
専業主婦であること、、以外の要するに生活の、、なんちゅうか
人間としての、人生のレシピに欠けると言うか、、
そんな、香りがして

結局、婦人の友は１回購読しただけで
暮らしの手帳は５年ほど購読しただけで、（って結構長期？）
止めた。

してみると、、これは、あたしが年子を赤子から乳児まで
育てている期間と一致する。
やはり、助かっているのだろう。

余計な、企業の新発売！の連呼からは少なくとも守られていたわけだし。

で、、

吉兆味ばなし

料理人の湯木さんの語りのご本である。
暮らしの手帳に連載されていた。

あたしの母の得意料理の一つが蒸し寿司であったので、
湯木さんの蒸し寿司も楽しく読んだりした。

（そうそう、京都の京極に蒸し寿司の美味しい食堂がありますよ）

吉兆と言うブランドが、
そこまで行かないと楽しめない。ではなく、
全国に広がると、今回のような事が起こってしまう。

あたしは、吉兆が一部好き。
サミットの夕食を作られた吉兆さんが、一部好き。

一部、ってのは、
作り方の見立ての部分、行きすぎがあるからである。
食材で、庭師になるのには無理があるし、
センスとして、頂けない。
だけど、
美味しいもの、カラダに良いもの、を素材からきっちり
作り上げる、そして、それを楽しみにまで磨き上げる、これはなかなか
出来る事ではないしね。。。
そこんところは、評価してる。

だから、決してOEMのお菓子とか、パックの御節とか買わない。
あほらしいからである。
きっちょー。という音、だけだから。

同じ事が沢山沢山、今の世の中にはありますね。

やはり、問題は中身、なんですよね。


タイトルは、
パリに滞在中、愛したパン屋さんの香りだけでも、
と思ったので。
振りかけてみました。（笑）