箱庭

11月13日


「アメリカ様がベルギーを併合しました」


「戦後処理ターイム！」


「どのような方針にするおつもりで？」


「アフリカについてはアメリカ様から領土を買い上げ、独立させる」


「外交交渉全成功チートも可ですか？」


「いいんじゃね？　自己満だし」


「うわぁ」


「どうせアフリカなんて持っててもTCに負荷かかるだけだろ」


「それはそうですが・・・」


「ただし、スーダンはそのままアメリカ様領とする」


「何故ですか？」


「アメリカ様は現在エジプトやエチオピアまで占領している。そして、これらの地域では枢軸国と国境を接しており、特にエチオピアはイタリア領なのを踏みつぶしているだけなので買い取ることもできない。よって、アメリカ様に枢軸国の相手をしてもらうことになる。スーダンはエジプト、エチオピアの中間に位置しており、アメリカ様の補給を楽にするために買い取らない。以上だ」


「・・・珍しいですね」


「？　まぁ、面倒ごとはアメリカ様に背負ってもらうことに違いはないのだが」


「いえ、長台詞でボケなしとは」


「そこかよ・・・アホなこと言ってないでさっさとアメリカ様に通達してこい」


「ショウヘイヘーイ」

＊

同日　アメリカ合衆国　ワシントンD.C.

　アメリカ合衆国国務長官　エドワード・R・ステティニアス
「・・・以上が、大日本帝国との取り決めになります」


「神には逆らえませんね・・・」


「プレイヤーという名の神ですか・・・」


「しかし・・・目障りだったイギリスが消えたと思えば・・・」


「結局、インドは大日本帝国が押さえ、アジア、アフリカ諸国も大日本帝国主導で独立した・・・」


「何のことはない、太平洋を挟んだ向こう側に第2のイギリスが生まれただけですね」


「そんな状態で大丈夫か？」


「大丈夫だ、問題ない」


「いやいや」


「今のは誰でもフリだと思いますよ、恐らく」


「汎用性が高いんですよね。そりゃネット流行語大賞取りますって」


「あれは審査にニコ動とドワンゴが・・・閣下。時代を70年弱先取りしすぎていますよ」


「そうでした。ともかく、かの帝国が我国の障害にならない限り、せいぜい利用させてもらいましょう」


「御意」


続く。

HoI2集

大日本帝国AAR2