箱庭

1945年1月1日


「1945年がキマシタワー」


「どこに百合要素が・・・」


「『きま』って打ったら予測変換の一番上だったんです」


「グーグル日本語入力ェ・・・」


「さて、史実では屈辱の年だった1945年です」


「こちらの世界では考えられないような状態だな」


「アメリカ様と組んで英仏を滅ぼし、独ソ戦はドイツが勝利していますからね」


「まぁ、どちらにしろアメリカ様が主役であるのには変わりないのだが」


「国力ェ・・・資源ェ・・・」


「さて。これからどうするか」


「・・・対独戦、ですか？」


「最終目標はそうなるだろう。だが、問題もある」


「現状の戦力ではとても対独戦を戦えませんね・・・」


「そうだ。特に陸上兵力が足りない。カラチを押さえられなかった今、もしインドにてドイツ軍と渡り合う状況になれば敗北は必至だろう」


「陸軍の強化は必須ですね。あとはインドを要塞化しますか？」


「ああ、少々要塞線は長くなるが、アーマダーバードからカシミールまで要塞を築く。あとはピレネー山脈にもだ」


「スペインにもですか・・・。しかし、そこまでICに余裕は・・・」


「同時に工業化を進めよう。今までのプレイでも、自国の産出量の限界に合わせてICを勝手に制限していたが、今回は期間を区切ってできるだけ長くICを増やす。陸軍の増強はそのあとだ。改良の問題もあるしな」


「御意。外交や貿易はいかがいたしますか？」


「外交は・・・まぁ、同盟を拡大してみようか。貿易は、スパイ潜入やら各国との関係改善で資金が入り用になるだろうから輸入しまくればいいじゃない」


「ハハッワロス」

＊

4月1日


「あーヤバい。マネーゲームちょう面白」


「マネーゲームって・・・。余った石油と資源で資金を輸入してるだけじゃないですか・・・」


「1日+40超えてるのにもっと喜べ」


「ええと、多分それ世界中の資金生産のほとんどを我国が独占している状態ですよね？」


「大口小口問わず貿易交渉かけまくった結果だよ」


「日本人悪玉説が蔓延りそうなことを・・・」

TELLLLLLL・・・　TELLLLLLL・・・


「はい、来々軒」


「違います」


「ああ、広田か。何用だ？」


「・・・なん・・・だと・・・？」




「えらいことになった・・・」


「浅野のやつらだ！　留守を狙ってきやがった！」


「懐かしー。もののけ姫」


「この台詞、汎用性が高いと思うんですよね～・・・で、第2次独ソ戦、ですか」


「完全に想定外だったな・・・」


「こちらから動かない限り、動きようがないと思っていたのですが・・・いかがなさいますか？」


「当然参戦だ。ドイツの横暴、膨張を許すわけにはいかん」


「かしこまりました。では、兵の再配置が終わり次第、対ソ宣戦に踏み切ります」


「Go！」


続く。

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