箱庭

5月19日


「レバノンが軍事同盟に参加しました」


「・・・そんな小国まで声をかけたのか？」


「ええ。手当たり次第友好度を＋200にして」


「位置的に、対独戦が始まったら瞬殺されるな・・・ん？　レバノン？　レバノンか・・・。岡田よ。レバノンはヴィシーフランス成立と同時に独立したんだったよな？」


「はい」


「ヴィシーとの同盟の可能性は？」


「え？　0%でしたが？」


「よろしい、ならば戦争だ」


「ちょっ、ちょっと待ってください。脈略がなさすぎです」


「ヴィシーは枢軸国の潜在的同盟国だ。我々に協調せぬのであれば、我々はその芽を摘み取らねばならない」


「なんというワガママ。こいつは間違いなく独裁者」


「エアランドバトルドクトリンの研究が終わり次第、開戦だ」


「・・・ひょっとして、新しいドクトリンを試したかったからだったりしませんか？」


「ナンノコトヤラサッパリワカリマセンナ」

＊

1952年1月1日


「なんだかんだで年が明けてしまった・・・」


「まだドクトリン開発が終わっていませんからね」


「しかたないね」


「さて、恒例の国力比較です」

国力


陸軍兵力


海軍兵力


空軍兵力



「本年で工業力増強を終え、本格的に軍拡に勤しむことになる」


「同盟国の様子を見ていると、陸上兵力については増大し続けていますね」


「どれだけ有効活用されるかどうかは微妙なところだが」

＊

4月7日


「対ヴィシーフランス戦に向けた、陸海空軍の配置転換が終了しました」


「大変結構。頃合いを見て宣戦する。そう言えば、前線には新鋭戦闘機や新型戦車が配備されたそうだな？」


「はい。我国の誇るオーバーテクノロジーの数々、ご覧ください」






「F-1って初飛行いつだっけ？」


「1975年で、運用開始は1977年らしいですね。で、74式戦車については言うまでもなく・・・」


「まぁ、どこの国も『現代型』とやらはオーバーテクノロジーっぽいがな・・・」

＊

4月9日




「ヒャッハー！　ムラクモの覚醒だ！」


「まだやってないゲームのネタを使わないでください」


「ムシャクシャしてやった！　今は反省している！」


「反省しているようには全く見えないテンションだ・・・」


「血沸き肉踊る祭りの始まりだぞ？　全軍を動かすなど何年ぶりのことか」


「南アフリカ戦から・・・もう5年ですか」


「というわけで、始めようか」


続く。

HoI2集

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