決戦・スモーキーマウンテン、４　「恐怖のミッション」

2007年10月08日

■　ハンニバル　ポピュラー・エディション（普及版） / アンソニー・ホプキンス　

「このＵＦＯが、約束の船か？」
「そうです。　約束していた、天国行きの船です。　あなた方には、この船に乗ってもらい、宇宙へ行って、ミッションを行ってもらいます。　そして、私は、フル・コミッション・・？　いや、失礼。」
「フルコミ？　あんた、飛び込みの営業マンか？」
「いや、何でもありません。」

　その時、ジュピター６号から、また一人、別な男が、降りてきた。

「私は、パーキンス教授です。　みなさん。　さあ、船に乗って下さい。　すばらしい世界が、あなた方を待ってます。　が、一つ、条件が有ります。　健康診断がありますので、それに、パスした人だけが、天国へ行けるのです。」

　すると、裸の男が言った。

■[DVDソフト] エマニエル夫人～愛と背徳の肖像～

「パーキンス教授！　あの、野生の王国のパーキンス教授か？」
「そうですが、何か？」
「あんたは。　野生の王国では、やらせの、いんちき番組を何年にも渡って、製作し続けたんじゃなかったか？」
「それは、マスコミの陰謀です。　私は、そんな事は、しておりません。」
「マスコミの陰謀？」
「そうです。　マスコミこそ、金で買収されて、嘘を垂れ流す、悪魔の機関です。　例えば、民主党の大統領で、カトリック教徒である、ケネディが作らせた、月面着陸のでっち上げ映像や、いんちき環境団体が製作した、北極の氷が解けて、白熊が絶滅する映像なんかも、マスコミは、金を貰って、平気で垂れ流すのです。」
「その中に、あんたの作品も、入っていたんだろう。」
「いえ、違います。　お願いです。　どうか、私を、信じて下さい。」

「さあ、さ、みなさん。　議論は、後からでも出来ます。　まずは、健康診断を、受けられたら、いかがでしょうか。」
　と、ドクター･スミスが言った。

「健康診断は、私が、担当します。」
　と、言って、もう一人の男が降りて来た。

■ジョディ・フォスター／羊たちの沈黙

　その男こそ、ハンニバル・レクチャーであった。
「いいですか。　伝染病に感染している者は、乗船できません。　例えば、狂牛病とか、食中毒につながる病気はダメです。　この健康診断に、合格した者だけが、天国へ行けるのです。　あなたがたは、天国へ行って、ミッションを行いたくは無いのですか？」

　周囲は、騒然となった。

　ミッションとは、自分の命を犠牲にしてでも、他人の為につくす事である。

「今、宇宙には、飢えた宇宙人達が、大勢います。　今、あなた方は、その人たちに、何が出来るか。　いいですか、自らの命を犠牲にしてでも、その宇宙人達を救うのです。　健康診断に、パスしなければ、それも、できません。　つまり、天国へ行けないのです。　要するに、選ばれた人間だけが、天国へ行けるのです。」

■検疫官

「よーし、おれは、健康診断を受けるぞ。」

　誰かが、そう言ったら、健康診断の為の列が出来た。

「私は、今、感動しました。　いいですか、今から、健康診断を実施しますが、自己犠牲の精神が一番、大切なのです。　例え、肉体が滅びても、魂は、永遠に不滅です。　自分を犠牲にしてでも、他人の為に尽くすことが、どんなに、尊いか。　さあ、順番に、こちらの方から、来てください。」

「さあ、先生。　健康診断をして下さい。　私は、宇宙へ行って、どんな、ミッションが待っているのか、楽しみでなりません。　今は、健康診断に合格する事を、神に祈るばかりです。」

「おおっ！　あなたは、それだけで、合格です。」

　やがて、食肉運搬船ジュピター６号は、人々を乗せて発進した。

■サントラ／ミッション：インポッシブル　オリジナル・サウンドトラック　

■フレッシュイーターズ　人喰いモンスターの島／クリーピング・テラー

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最終更新日 2018年11月15日 23時21分54秒
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