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カテゴリ:読書・小説・雑誌
こんばんは。
リンクをはっていただいているお友達の皆さんのリスト、更新があるとリストの一番上に名前が表示されるようになっていますが、その回転がいつもよりゆっくりで、そんなところにも連休らしさを感じております。 やっぱり出かけていらっしゃる方が多いのかな。 今夜は久しぶりに購入した文庫本のご紹介をば。 石川くん(枡野浩一) 帯に「啄木の短歌は、とんでもない!(糸井重里)」ってあるんですが、まさにその通り。 ま、石川啄木がかなりの女好きでダメダメっ子だったのは、昨今では「ローマ字日記」やトリビアの泉でネタになっているくらいで有名だと思うのですが、この本を読み、その思いを新たにしました。 もー私、絶対友達にはなれないッス。 いらいらしちゃって、ダメだ。 でも才能はものすさまじいですな。 圧倒されます。 で、この本は石川啄木の短歌とその現代語訳が書かれているのですが、その訳がオモロイ。 作者の枡野さんテイストがそこかしこに感じられます。 単に短歌を原本で読みたいなら岩波文庫あたり買えばいいのですが、現代語訳がついていると、一転して生々しい感情や情景がリアルに伝わってきて、いいですねえ。 そして「た、啄木!こんな短歌詠んでたんかΣ(゚Д゚ υ) !」とのけぞってしまうような歌もあって(あっシャレじゃないッスよ念のため)、またまた味わい深いです。 □□ 或る時の われのこころを 焼きたての ぱんに似たりと 思ひけるかな ■■ ある時の俺の心は 焼きたてのパンに似てると 思ったんだな …焼きたてのパンのような心!!! すごいたとえだ。 初めて聞いたその表現。 焼きたてパンが大好きな私としては耳ダンボにならざるを得ない。 今でもそんな印象を受けるんだから、当時は斬新すぎて(わからん…)と思った人も多いのでは。 焼きたてのパンに似た、俺の心。 いい香りがして、ふわふわでしあわせだったのでしょうか。 ちなみに今日のお昼は相方とふたり、HOKUOのパンをたくさん買ってきて食べましたw □□ 一度でも 我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと ■■ 一度でも俺に頭を下げさせた やつら全員 死にますように …!!! ……ち、ちょっとちょっとΣ(゚Д゚;エーッ! そりゃ、感じるのは仕方ないけど詠ってる場合じゃないってば!となぜか読み手を狼狽させるパワーを持ったこの歌。 スゴイっす。 プライド高いなあ。 「死ねばいいのに」て言い回しは以前からあったのですね。 むやみに口にしてはいけない言葉だとわかっていますが、それでもこの感情はよーーーく、わかります(深々)。 □□ こそこその 話がやがて高くなり ピストル鳴りて 人生終わる ■■ 「ひそひそ」が「ワイワイ」そして「ガヤガヤ」に ピストル鳴って 人生終わる …なにこの虚無感。 がらんと、あっけない。 そっけない。 このただの言葉のつながりの間から「こそこそ」「ひそひそ」がやがて「ワイワイ」になり「ガヤガヤ」になり、「パーン」の銃声で静寂が満ちるところまで聴こえてくるようです。時間というか、空間のひろがりを感じさせる、不思議な歌だなあ。 こんな感じで淡々と続く本なのです。 朝倉世界一氏の脱力したイラストも何だかまったりとあっています。 ***************************************************************** 4連休1日目。 相方の家に行ってきました。 自作パソコンを組み立てる相方の隣で、電気の入っていないコタツに入ってしずかにぐうぐう寝てました… 何だかやたらに眠たくて。 平和な一日ですた。 先日コラゾンさんで購入した和柄のミュール あまりにいい天気でストッキングもパンプスも投げ捨てたい気持ちだったので、素足に布のミュールで出かけてみました。 裸足はどうしてああも気持ちがいいんだろう。 明日は中学の頃からの友人とランチにでかけます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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