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メシと為替とトレードと

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2006年03月17日
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カテゴリ:銘柄分析
前回の続きです。

まず、IMIがどのようなビジネスを行っているか見ていきます。
IMIは卸売業になります。米国のバイアシス社などの、医療用器具の海外有力メーカーの商品の卸売業を行っています。主力商品は人口呼吸器や、血中酸素飽和度などのモニター機器で、主に国立病院や大学病院など、大規模病院が主力顧客になります。
また、その他の主力事業に、自社取り扱い商品のメンテナンスサービスやレンタルサービスがあります。
利益率の比較を見ると(前回日記参照)、他社には劣るものの、それほど遜色のない高い利益率となっています。普通に考えれば、卸売業でこれほど高い利益率と言うのは不自然に感じますね。もちろん、理由があります。

売上げ構成比は、医療器具販売が約6割、メンテナンスとレンタルサービスで約4割となっています。これが利益の構成比を見ると、機器販売の利益貢献度は約3割、メンテ及びレンタル事業の利益貢献度は、約7割に上ります。
要は販売部門の利益より、サービス部門の利益の方が大きいと言うことです。
取り扱い製品は海外でも有力メーカーの品を扱っているそうで、ブランド力はあると言うお話でした。

医療機器販売の現状は、数量こそ延びているものの、製品単価が下がっているそうです。販売金額的には厳しいようですね。
しかし良く考えてもらいたいんですが、販売数量が増えると言うことは、好採算のメンテナンスサービス部門の売上げが上がると言うことになり、この点については、今後利益の伸びも期待できそうに感じています。

メンテナンスサービスについて考えます。
大きな病院というのは、モニター機器などの精密機器の整備室のようなものがあり、管理を受け持っています。私はそれを知っていたので、整備室でメンテナンスをやらず、外注するメリットがあるかどうかIRに聞いてみました。
この点については、まず病院側には、そもそもメンテナンスをするだけの能力が無いと言うお話でした。また、日本は政府の政策上も医療用の精密機器の点検を促すように動いているそうで、需要は底堅いだろうと言う事です。

次に、レンタルサービスについて考えます。
最初、レンタルサービスはリース契約を行っているのかと思ったんですが、実体はリース契約ではなく、単純な機器のレンタルサービスでした。
レンタルサービスのメリットは、
・必要な期間、数だけ借りられる。
・常に整備の行き届いた機器を使用できる。
・医療機関側にとって、単年度の費用負担が小さくなるため、財務的メリットがある。
そうです。
近年、医療費抑制策が国策として進行しており、医療機関のコストに関する感受性は高くなっています。その追い風を受け、レンタルサービスについては毎月売上げが伸びているそうです。
医療費抑制策のため、病院のコストに関する感受性が高まれば、レンタルサービスの需要は高まるだろうと言うお話でした。要は医療費抑制策は、プラス要因と考えているようです。
前期の数字を見ると、レンタルサービス事業に対する投資はかなり増えており、この面でも好調が伺えますね。成長分野と見て間違いないでしょう。

次に簡単に、ファイブフォース分析でリスクを考えます。
「新規参入リスク」は低いと思われます。市場は規模が限定されたニッチ分野で、新規参入企業にとってはあまり魅力的な市場でなく、高い技術力が必要になります。参入障壁は高いと思われます。

「仕入先との力関係」によるリスクは「高い」と考えます。仕入先から専属売買契約をうち切られると、かなり深刻な影響が出ます。この可能性は、常にあると考えます。

「顧客との力関係」によるリスクは、「やや高い」と考えます。
取り扱い製品のブランド力に問題はなさそうですが、製品単価の低下などが起きそうです。

「代替品の登場」によるリスクは、「低い」と考えます。
取り扱い製品の主力商品は、人工呼吸器やCO2モニター、血中酸素飽和度測定器などです。これらの代替品・・・・?
無いよなぁ。

「業界内の競争によるリスク」は、「やや低い」と考えます。販売製品の単価下落は続いており、販売に関する利益は厳しいものがありますが、利益の過半を占めるサービス部門は大きな競争にはさらされていません。ある程度安定した利益が見込めるのでは?と考えています。

上記のように分析しました。
この中でも、仕入先との力関係によるリスクはかなり高いと考えています。定性評価はこの点ではかなり低く感じていますが、
・医療費抑制策がプラスに影響する
・円高がプラス要因
になることから、PFに対するヘッジになると考えた部分もあり、結構強気に見ています。定量的にも安いですしね。

ちなみにこの会社、売上げの季節要因がありまして、
第1四半期→第4四半期→第2四半期→第3四半期の順に、売上げが下がる傾向があるそうです。また、今季想定為替レートは115円。円高メリットは、一円当たり1400万円だそうです。

   *   *   *   *   *   *   *

15日に分析をアップすると言っておきながら、2日も遅れてしまいました、ごめんなさい。15日は疲れて寝てしまいました。
やっぱ、ブログの内容を予告するのは、止めといた方が良かったですね。

IMIの買い理由は、定量的に安いと言うことと、サービス分野が底堅く稼ぎそうに感じているからです。地味な会社ですが、配当も高いので、保有するのはそれほど苦にならないでしょう。
じっくり保有したいと思います。





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最終更新日  2006年03月18日 00時14分40秒
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