|
カテゴリ:日本の財政問題
なぜか変な日記になりつつありますが、折角なので財政に関する考えをまとめの意味も込めて書いていこうと思います。
今日は名目GDPの増加と財政再建について 私はこの分野に興味があるので、掲示板などでも意見を読んだりしていたのですが、その中で、「名目GDP成長率さえ上げれば、財政健全化できる」と言う意見を当たり前のように言っている人たちがいました。 私はもう、感覚的にこれは「無理だ」と確信していました。 金融政策で名目GDPを上げれば、円の信用崩壊に伴うインフレなので「コストプッシュインフレ」となりスタグフレーション化すると思いましたし 財政出動によるインフレでも、前回日記の通り上手く行く筈がないと思っていました。 また、消費税が上がった事により税収が減ったと主張している人たちがいましたが、これはどう考えても違うだろうと。 経済低迷の主因が消費税などではないと確信を持って言えます。 前回の消費税上げは1997年、私にとっては忘れられない年です。 人生最大のドローダウンを食らった年 そしてその主因は消費税ではなく、アジア通貨危機でした。あれはホントに酷かった・・・けど、リーマンショックの方が酷かったんですよね まぁ、そんな訳で少し調べてみました。 まずは、過去の税収推移です。(財務省HPから引用) 確かに、1992年を境に税収が落ち込んでいます。 特に、消費税上げをした97年以降の落ち込みが激しいですね しかし、実は直ぐに気が付いたのですが、この時期って大規模な減税をしていたのですよ。 94年に5.5兆円規模の減税、その後も持続していたはずです。税収の落ち込みの主因は消費税の導入ではなく、減税だったんですね。 しかし、その影響度が判らない・・・・ てことでググッたら、やっぱりそう言う研究をしているところがありました。 財政・社会保障の持続可能性に関する「経済分析ワーキング・グループ」中間報告から引用 やっぱり・・・ と言う感じでしたね。 減税がなければ、2000年代の税収は40兆円強で横ばいだった可能性が高いようです。 08年、09年の落ち込みが激しいですが、これはリーマンショックの影響でしょうから、当然ですね。 さて、「消費税導入したら税収が減るか?」 減らないと思います。 個人所得税は景気の影響をそれほど受けません。変動幅が大きいのは法人税ですが、法人税の税収規模は、通常のときで10兆円強 仮にこれば半分になったところで、消費税の増収のほうがはるかに大きいので、税収自体は増えるでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日本の財政問題] カテゴリの最新記事
|