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宿で電動自転車を借りて、出発しました。この自転車は二戸観光協会が提供しています。1日800円です。金田一駅とこの宿、そして二戸駅に置いてあり、このどこでも乗り捨てることが出来ます。
自転車は、年々体力の衰えは感じますが、水泳と違って現役です。ましてや電動自転車です。 二戸民俗資料館に行きました。ここは金田一温泉駅と二戸駅の間にある『とまい」という駅の近くにあります。入場料は50円と、可愛いです。 斗米は、地方都市によくあるような、全国チェーンの大きな店が集まっているところです。多分、元は寂しい地域だったのでしょうが、その分、空き地があり、そこに続々と進出してきたのだと思います。 資料館では丁度、「相馬大作」の特別展をしていました。一部、展示棚はありますが、展示物がありません。聞くと、ここのところの大雨で、雨漏りがして、展示物を濡らしてしまったのだそうです。 よそから借りてきたものもあり、どのようにするか悩んでいるとの事でした。1時間に100mmの雨というものは、この辺りでは経験した事のない豪雨で、夜中に濡らしてしまったのでしょう。 参考資料が大量にありました。もらってきました。展示場の内部を見渡すと雑多な感じですが・・・、 相馬大作の江戸での師匠、平山行蔵の説明と肖像画です。伊賀忍者で、けいこは厳しかったです。 後に関良助は、相馬大作と共に斬首されました。 相馬大作が津軽候に書いた隠居勧告文です。 @この資料館には、田中館愛橘に関連した資料もあります。田中館愛橘は東京帝国大学理学部名誉教授で、メートル法や日本式ローマ字運動をしました。 二戸市の出身です。相馬大作の姉が田中館家へ嫁いでいます。愛橘は相馬大作のひ孫です。 東京帝国大学での師は、下北半島のの斗南藩にいた会津藩士で、後の東京帝国大学、京都帝国大学、九州帝国大学の総長を歴任した「山川健次郎」です。 山川健次郎の兄は、斗南藩権大参事(幕藩体制では家老)で、のちの高等師範学校長の浩、妹は、津田梅子と一緒に米国留学した捨松。後に大山巌と結婚。 愛橘の弟子には本田光太郎や寺田虎彦などがいます。愛橘のWikipediaは「こちら」からどうぞ。 @田中館秀三。田中館愛橘の娘婿で養子。岩手県二戸市出身で、旧姓は下斗米(相馬大作の旧姓も同じ下斗米です)。東京帝大理科大学卒。 イタリアに6年留学中の、ヴェスヴィオ火山の研究で有名。昭和新山の命名者でもあります。北海道帝大、東北帝大、ミラノ大学で講義しました。 @田中館寅士郎 :は田中館愛橘の父・稲蔵の後妻の子で、愛橘の弟にあたります。7色の虹の解明をしました。また、太陽の光源も、当時は点光源とされていたのを、円光源であると解明し、証明しました。 東京帝国大学物理の出身で、同期に寺田寅彦がいます。どちらも寅年の生まれです。 渡辺喜恵子さんの色紙がありました。渡辺さんは作家で、「馬淵川」という小説で直木賞を受賞しました。今回、お母さんが二戸市石切所の出身であることを、初めて知りました。 次は二戸歴史民俗資料館でもらった「相馬大作こと下斗米秀之進の一生」というパンフレットの転載です。 三戸、二戸・一戸の旅(9)に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.09.09 09:29:05
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