|
カテゴリ:カテゴリ未分類
Y子(FILE2のY子とは別人です)
Y子は根っからの生真面目少女だった。 学校の勉強も仕事も真剣に取り組み、 人生常に一生懸命というタイプである。 シドニーにワーキングホリデイで来たY子は 大手旅行会社J○Bのシドニー支店でアルバイトを始めた。 英語はあまり上手ではなかったが、日本から来る 観光客のガイドをしていた。(←英語ダメなのにやってて いいの?と疑問だったが・・・) 「今日のお客さんはこんなんで・・・」 「ドライバーさん(オーストラリア人)とのコミニケーションが 難しくて・・・」 など、日々の苦労話も聞かせてくれた。 人の目をじーっと見つめながら真剣に話すY子に 私は好感を抱いていた。 彼氏いない暦、二十ウン年のY子にも、浮いた話が出てきた。 相手の男(日本人)名前はH。 小学生のときにオーストラリアに家族で移住し、当時は シドニー大学の学生であった。 Y子の勤めるJ○Bでガイドのバイトもしており、英語が堪能な Hは企業の視察旅行などの通訳をしていたようだ。 車も持っていたので、私もいろいろと使わせていただいた。ウふぇ! Y子とHは互いに惹かれあい、とても良い感じの付き合いを続けていた。 Y子は日本人の女の子と二人でアパートを借り、暮らしていたが 相手の女の子は留守のことが多く、HがY子の部屋に遅くまで いりびたっているのも日常茶飯事だった。 当然ふたりはそういう関係に発展しているのだろうと 思っていた私。 あるとき、ふたりはHの車で1週間ほどの旅行に出かけた。 シドニー⇔メルボルンを往復するらしい。 その旅を終え、私と待ち合わせたY子は開口一番こう言った。 Y子:「どっくまいちゃん、きいてよ~・・・」 私:「どうしたん?」 Y子:「旅行行ってね、ある日の夜Hさんと話していたら 突然Hさんが私の肩に手を回してきたの!」 私:「ふ~ん、それで?」 Y子:「肩に手を回してくることは前にもあったんだけど、急に キスをしてきて、私の上にのっかかってきたの! 信じられる?」 私:「ふ~ん、それから?」 Y子:「私びっくりしちゃって『だめだよHさん、 私たちまだこんなことするの早いよ!』 って言ったのよ」 私:「早くはないと思うケド・・・ネエ。Hがそういうことをしてくるのは 始めてなん?」 Y子:「もちろん!早すぎるよ!」 私:「そうかなぁ・・・」 Y子:「もう、Hさんもオーストラリアに長く住んでるから、 手が早くなっちゃって!」 私:「オーストラリア人でも何人でも、女と1週間も旅行したら、 手ぇ出すと思うけど・・・」 (Y子、私の声は聞こえない模様) Y子:「Hさんもオーストラリア人しちゃってるわ!」 私:「だから何人だろうがさぁ・・・」 その後私はHと話す機会があったので、真相を聞いてみた。 私:「H、あんた本当に旅行中何もしなかったの?っていうか まだ手つけてないの?」 H:「してないよ!キスしようとするだけで拒絶されるからさぁ。」 私」「Y子の言うことは本当だったんや!」 H:「Y子はワーホリだからもうすぐ帰るし、ヘタに手を出すと えらいめにあいそうでさぁ。でも、本当はやりて~よ。 でも、最近は彼女固すぎて、ちょっと疲れてきた」 私:「なかなか節度があるじゃないのさ、Hよ」 H:「でも、やりて~よ!」 私:「私に向かって言うなよ。そんなこと」 H:「どっくまいには手は出せないよ。怖くて・・・」 私:「オイ!!!」 そんなY子も、今では別の人と結婚し 3人の子供にも恵まれ、幸せに暮らしている。 がんばれ、Y子! 今日もご訪問 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|