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日本の話ではありません。
今回は久々にイタリアに行った訳ですが、そうは言ってもペーザロという所は、はっきり言って田舎町。どんな感じかというと、列車は一応幹線上の駅で、特急は停まるけど、1時間に一本か二本走ってるという程度。世界遺産のウルビーノの玄関口になるのだけれど、小さい駅と隣にバスターミナルがあるだけ。海水浴場になってるから夏は繁華だけれど町は小さい。町外れのホテルからこれまた町外れの駅まで30分あれば歩けてしまう程度。 で、一応、昔の領主の宮殿とかあるみたいだけど、小さいとこです。ガイドブックには出て来ない程度の町。Rough Guideとかには流石に出て来るけれど。 で、こんな小さい町にも、ちょっとした小さい市立博物館があって、行けば行ったでそれほどのものではないけれど色々置いてあって、教会付属の博物館にはローマ時代とか、その後の古代から中世に移行する時期のモザイクなんかがあったりする。で、少し離れた所には、17世紀だか18世紀だかに建てられた小さな教会というか礼拝堂があって、これが壁から天井から一面金箔押しで飾られた豪奢なもので、思わずポカーンと見惚れてしまうようなものがあったりする訳ですね。 で。今回最初に行ったのはザルツブルクで、ここは昔から広大な後背地を抱えた都市で、規模もペーザロとは比べ物にはならないところ。で、ここにも勿論博物館はあって、まぁそれなりのものが置いてあったりするのだけれど、都市の規模とか歴史とかを考えても、ザルツブルクの方が今は余程大きくて発展していて、でも、ペーザロのそれと比べて圧倒的かというとそうでもない。というよりペーザロの方がある意味豊かではある。 で、ペーザロは、そういう意味ではむしろ大したことが無い訳で。 とか考えると、やはりアルプスのあっちとこっちとでは斯くも違うものか、と思ってしまうのでありました。だからイタリアちょっと嫌いなんだよな.....(苦笑) 今の豊かさとか、昔の豊かさとか、歴史とか、いろいろな基準はあるのだけれど、ざくっと全体を見て、やはりイタリアって豊かなんですよね。所得水準とか経済力とかではなく、文化的な重要度とか人の集積度とかでもなく、文明を積み重ねてきた年月と、その文明の積み重ねの厚みが違うというか。多分その中には、自然の豊かさというものも含まれて来るのだと思います。決してペーザロが肥沃な土地だと言う訳ではないと思うのだけど、暖かい、というのはそれだけで十分メリットだと思うんですよね。もっとも、歴史的にはいいことばかりでもないのだけれど。 まぁ、埒も無い話であります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月01日 12時18分15秒
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