昨日、4284ソルクシーズも約定していましたので、年間の優待でもらえるお米の量は自分の消費量を上回るのは確実となりました。もっとも、私は職業柄外食が多く、家族もパンや麺類を結構好むので、年間の米の消費量は平均的な家庭よりはるかに少ないのですが。
ところで、優待株を既に何銘柄か買い込んでおいて今更なのですが、優待株投資には強力な罠が存在していると感じています。通常人間には自分の行為を正当化する傾向があります。例えば打診買いと称して少量購入した株は、その後の調査でも悪いところを見逃しがちになります。ましてや優待株は、株主の元へダイレクトに贈り物が届くわけです。余計にバイアスがかかります。
そうなると、下方修正や業績の低迷に関して寛容になり、対応が遅れがちになりそうです。お米やお米券を貰ったのは良いけれど、時価ベースではそれをはるかに上回る含み損を抱えたのでは意味がありません。それなら株を買わずにお米を買ったほうがよさそうです。優待目的の保有株であろうと業績の悪化は目をつぶるべきではなく、むしろバサリと切らないと、業績悪化を理由に優待改悪あるいは廃止の可能性が出てきます。加えて優待株に関しては優待を目当てとした買いによるプレミアムを株価が織り込んでいる可能性があり、単なる業績悪化が通常よりも下げ幅を大きくする可能性もあります(逆にカゴメのように優待が株価を支えるケースもあるようですが)。
私が今まで優待株投資を意識して避けてきた理由はそこで、自分の売買歴を見る限り、どうも業績悪化に対して行動が遅いのです。タラレバになりますが、もっと早く手を打っていればパフォーマンスが明らかに良かったのです。そういう人間が優待株投資など始めた日にはあっというまに優待の数十倍の含み損を抱えることになるでしょう。
視点を変えれば、株価が低迷している今は優待株投資のチャンスでもあります。総合利回りで10%を超える銘柄もありますし、何よりそもそも株価が低い状態でエントリーすれば、下落の可能性も小さそうです。
あっというまに10銘柄も増えたので、気を引きしめなくては。
(追記)
年初来安値に急接近中の3003昭栄を買い増しました。基本的に賃貸収入+配当収入が利益の源泉ですので、不動産と株の価格下落は昭栄にとっても投資のチャンスのはずです。4767TOWも買い増し。