元金100万円あったとします。このとき、株価1000円で配当30円の株を買う場合と、利回り3%の期間1年の定期預金(今時この金利はなさそうですが……)に預金することを考えてみましょう。一年後、どちらも30000円の配当または利息が手に入ります。
翌年、購入した株が翌年配当が33円になったとします。当然配当は何もしなくても33000円になりますが、定期預金で同じように33000円の利息をもらおうと思ったら、10万円元金を追加しなくてはなりません。
受取配当金を投資資金に対する利息と考えた場合、増配するということは、その分自動的に定期預金の元金が増えたのと同じ効果をもたらしたと考えることができます。
しかし成長が鈍化あるいは頭打ちになる銘柄も出てきますので、保有銘柄をチェックしてはずしていく必要があります。正直私はこの決断が遅く、多くの銘柄で売り時の失敗からパフォーマンスを下げています。よく引き合いに出しているプロトコーポはその中で突出して上手くいっただけで、その陰に相当数の失敗銘柄の存在がありました。プロトコーポの投資当初はビジネスモデルもよく分かっておらず、その後決算が良いのを確認しては買い増し、結果的に上手くいっただけです。
米国株式を投資してわかったのは、そういった視点の投資がしやすいということです。今後は現在組み入れ比率4%程度の米国株式を少しずつ増やしていこうと考えています。