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テーマ:好きなクラシック(2324)
カテゴリ:クラシック音楽
のだめ効果で携帯着うたサイトでのクラシックのダウンロード数が異常に伸びているらしい。
特に凄いのがベートーヴェンの交響曲第7番で、すでに3万ダウンロードを超えたところもあるとか。ちなみにクラシック着うたの平均ダウンロード数は一曲約1000くらいだとかで、いかに桁違いの数字だかが分かる。 そういえば私の娘も、「クラスで7番を口ずさむ男子がいる」とか言っていた。偉大なり、のだめ!よもや自分が生きているうちにこの日本の小学校でベトベンの7番を口ずさむ児童が現れようとは・・・感涙にむせぶ今日この頃である。(ちなみに私の小三の息子も歌ってマス) ということで今日はレッスン6。 毎回一つの曲を中心に据えて結構長くやってくれるのだが、今回は前の回で千秋が演奏したラフマニノフのピアノ協奏曲を、のだめとちあきで連弾するシーンがそれ。 これがかなり見応えがあって楽しかった。のだめの身勝手な?テンポに最初は渋々ついていく千秋が、演奏しているうちにまたまたのだめの魔力?に引き込まれ、結局最後までつきあってしまう、というシーン。 いいなぁ、楽器が弾ける人は。ああいう楽しみ方が出来るんだものなぁ、などと今更ながら感心して見てしまった。それとのだめのテンポがかなり速い。前回の千秋はかなり遅くて一体誰を模倣したのかと思ったが、今回ののだめを見ていて真っ先に思い出したのがラフマニノフ自身による演奏。これが滅茶苦茶速いのだ。 ラフマニノフの自作自演がどれくらい速いかというと、例えば昨年話題になったツイマーマンと比較すると、 第一楽章 ラフマニノフ 9分45秒 ツイマーマン 11分46秒 第二楽章 ラフマニノフ 10分40秒 ツイマーマン 12分15秒 第三楽章 ラフマニノフ 10分52秒 ツイマーマン 11分34秒 ご覧にいただければ一目瞭然、全体で5分も違えば曲の印象はかなり異なってくる。 偉大なピアニストであったラフマニノフは、当時まだ珍しかったレコード録音に自身の超絶テクニックを残しておきたかったために、必要以上のマニエリズムを発揮したのではないかと感じているが、それにしてもものすごい速さである。だからといって決して軽い印象などにはならないのだから本当に凄い。 と、これを書きつつこのCDを聴いてみた。大抵、作曲家の自作自演盤というのは思い入れたっぷり過ぎてお腹一杯、という演奏が多いのだが、この演奏はそんな余計な情緒は感じさせない。作品の美しさを十全に表現し、なおかつピアニスト(ラフマニノフ自身)の圧倒的なテクニックを余すところ無く伝える希有な記録なのだ。 のだめは毎回、笑わせながら非常に素晴らしいメッセージを送ってくれていると思う。今回はまた、ラフマニノフ自身の録音を思い出させてくれた。感謝、感謝! 来週も楽しみ、ぎゃぼ~!! こちらの演奏デス!是非作曲者の演奏もお聴き下さい!! 音はモノラルですが大変良好デス! ナクソス 8.110601 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番/第3番 セルゲイ・ラフマニノフ(ピアノ) レオポルド・ストコフスキー(指揮・第2番) ユージン・オーマンディー(指揮・第3番) フィラデルフィア管弦楽団 録音:1929年(第2番)1939年(第3番) こちらがツイマーマン盤です ツイマーマン(ピアノ) 小澤征爾(指揮)/ボストン交響楽団 2000年録音 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月21日 13時28分26秒
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